【男主】お前のラップは届かない【ヒプマイ】

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A「…… 俺は、」








しまった。りっちゃんとアリスちゃん達だと、区画が違うから名前が違くなる。






…… まあ、りっちゃんならきっと話を合わせてくれる。




A「…… 俺は、御影原日和。よろしく。




…… えっと、夢ちゃん、かな。」





そう呟きながら、ちらりとりっちゃんを見つめる。





俺の視線に気がついたりっちゃんは、俺の頭を優しく撫でる。




理鶯「…… さあ、早速調理に取り掛かろう。




日和、手伝うぞ。」






嗚呼、さすがりっちゃん。






A「ありがとう、りっちゃん。」







そう言って、りっちゃんと二人でキッチンに並んだ。














しばらくして、二人の間つテーブルの上に料理を置く。




A「日和特製、シーフードお好み焼きです。




大きいの作ったから、四人で食べようか。」




まあ、俺はさっきりっちゃんの食ったんだけど。






帝統「いただきまーす！」


幻太郎「頂きます。」


理鶯「いただきます。」







三人が一斉にひと口食べると、





りっちゃんとアリスちゃんは、本当に美味しそうに食べてくれる。




だが、夢ちゃんは何だか反応が薄いようだった。





A「…… 口に合わなかったかな？」





俺が眉を下げてそう言うと、夢ちゃんは慌てて笑顔になった。




幻太郎「いいえ、…… その、あまりにも美味しかったので、つい、





毎日食べられたら、どんなに幸せかと考えていました。」



帝統「…… どうせ、全部嘘なんだろ？



日和にあんまりそういう事すんなよな。」





ぇ、嘘なの？




ショックだなぁ……




幻太郎「…… 帝統、誰が嘘をついたんですか？




今の言葉は、…… 本心ですよ。」





…… あー、なんか聞いたことある名前だと思ったら、あの【夢野先生】か。








あの、【嘘だらけ】の本ばかり出す人だ。




なるほど、アリスちゃんがそういうのも無理はない。





だって、彼の言葉には【中身】が無いから。







…… まあ、その辺の馬鹿くらいには通じるんじゃないかな。







でも、俺は馬鹿じゃないしなぁ。そんなんじゃ引っかからないよ。

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