検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:59,298 hit

あまーい雰囲気 ページ10

.


晴れていつの間にか両想いになっていた私と無惨は、それはそれは周りから引かれる程に甘い雰囲気だった。


「Aは今日も可愛い。愛らしい。お前は私の太陽だ、何時もその笑顔で私を照らし続けてくれ。」
『無惨は今日も顔色が悪い、うん、すこぶる悪い。だから私の頭を撫でるんじゃなくて、さっさとご飯を食べて!』


事情を知らないであろう無惨の側近達や医者達は部屋に入るなり、顔を青くさせたり、無惨が私に顔を近づける素振りを見せれば顔を赤くしたり慌てて部屋から出て行こうとする。それはもう大混乱だった。


『ね、ねえ無惨?』
「どうした、何が不満だ。私は完食した。」
『うん、偉い偉い。それは偉い。』
「なら頭を撫でてみせろ。」

『……はい。』


無惨の髪に触れる。無惨が私に何時もしてくれてるみたいに、撫でる。私とは違った、少し癖のついた髪。


「…悪くないな。」
『そうでしょう。
私も無惨に頭を撫でて貰うの大好きなんだ。』
「……そうか。」

何だこの状況。
二人でお互いの頭を撫で合っている。

部屋の隅に居た女中の子が顔を真っ赤にさせて、それはもう可哀想な位に体を震わせていた。恐らく、無惨が食べたご飯を下げに来たんだろう。

……私が後でするから、出て行っていいよ。
そう目配せすると、女中の子は涙目になりながら最後に私に向かって勢い良く土下座をしながら出て行った。

…そこまでしなくても良いのに。


『………もしかして私まで、無惨のせいで怖がられてない?』
「この屋敷に居る者皆に伝えた。Aに手を出せばその首を斬ると。

そのせいかもしれぬな。」

まぁ良いだろう、と言って無惨は私を撫でるのを辞めて今度は抱きしめた。

『あんた何してくれてんの!?』
「…もう黙れ。」
『ヒェッ……顔近。……かっこいい。』


知ってる。何て無惨が言って、その無駄に格好良すぎる顔を私に近づけた。

うん、つまり、そういう事だ。


最初に言った通り、私達は両想いで、私と無惨はこうやって口付けをする仲なのだ!



恥ずかしい!



.

光(無惨視点)→←恋仲(無惨視点)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
283人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼舞辻無惨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みーな - マジレスのようになってしまうのですが、平安時代の女性は一般的には他の男性に顔を見られたらその人と結婚しなければならないそうです。あまり物語が時代と一致してないように感じました。でもとても内容が面白かったです!きつい言い方になっていたらすみません、、、 (2020年5月29日 22時) (レス) id: ad46730e86 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - すっごく好きなので更新お願いします!一つ聞きたいのですが、この話は完結しませんよね?しつこいようですが、もし、完結してないのでしたら更新お願いします!楽しみにしていますよ (2020年4月15日 14時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
イツキ - こういうお話すごーく好きです。応援しています! (2020年2月28日 22時) (レス) id: a90c8d5aa0 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - muitirou?さん» まずは見て下さってありがとうございます!そしてお気に入り登録ありがとうございます!沢山更新します!書き殴ります! (2020年2月15日 0時) (レス) id: 13b10a50cb (このIDを非表示/違反報告)
muitirou?(プロフ) - お気に入り登録しましたー!たくさん更新してくださーい! (2020年2月14日 23時) (レス) id: 2ddfbc574e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御薙(みなぎ) | 作成日時:2020年2月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。