見習いが可愛過ぎて過保護なお姉ちゃんポジに成ったら何故か見習いと刀剣男士で戦争が始まった【刀剣乱舞】

嫉妬３３回目 ページ35

彩side




　虎が傷だらけで帰って来た、しかも検非違使の仕業。


　Aお姉様が更に危険になったという事を遠回しに伝えている。


　Aお姉様が居なくなったら＿＿＿＿？



　そんなの、私も一緒に死ぬ。一緒に死ぬと、来世で身近な存在になれるって噂があるの。




「もし本当なら…」



　次は、姉妹にでもなれるかな。


　そして一番の問題、刀剣男士はどうなるか。


　普通の本丸の刀剣男士なら悲しむ、酷い時はそれを引きずるだけど…、


　ここの刀剣男士は狂ってる。死んだら、堕ちる可能性もある。



『…あーあ、お迎えはもう直ぐってか…』


「次の人生は、また審神者に就きますか？」


『給料に惑わされない様に生きる』


「…それにしてもあの駄狐、私にだって話してくれたっていいじゃないですか」


『でも知ってるでしょ？』



　Aお姉様はそんな事、微塵も思っていないけど。


　自分が可笑しいくらいに愛されてるって、一生気づかないんじゃないかな？


　Aお姉様の好きとあっちの好きは違い過ぎるもの。


　家族的な感じの好きと、歪みに歪んだ狂愛って所。



「Aお姉様、少し、探し物をしてきます」


『？…うん、気をつけて？』



　探し物って言っても、ナイフだけど。


　Aお姉様が亡くなった時にこれで首を掻っ切るの。


　来世でAお姉様が刀剣男士に隠されたりしたら困るからね、さっきの噂に賭ける。

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