ミルクティー【青】

十一話 ページ11

ころんside


皆さんおはようございます。


結局あのまま夜ご飯も食べずに寝てしまいました。
お風呂にも入ってなかったので、さっき朝風呂に行ってました。


朝ご飯…は要らないや。
まじでお腹すいてないんよね…


このままもう学校に行こうと、僕は家を出た。



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ころん「あれ、一番乗りじゃん」


やっぱり家から早く出すぎたかも…
まぁいいや、いつも遅刻してるし、たまには朝の新鮮な空気でも味わっておこう。


そう思って、適当に教室をぶらついたりして、暇を潰していた。


そして、何分か経った時


ガラッ


Aちゃんが登校してきた。
早いんだな…


『…あれ、青柳、くん』

ころん「Aちゃんおはよ。早いんだね」

『…青柳くんも早いんだね』

ころん「僕はたまたま、いつも遅刻してきてるから」

『ふふ、そうなんだ』


彼女は小さく笑いながら席に着く。
僕もAちゃんと一緒に席に着く。


席に着いて、僕はある異変に気がついた。


ころん「…あれ、」

『？どうしたの？』

ころん「…Aちゃん、目腫れてるけどなんかあったの？」

『…え、』


僕の言葉に、Aちゃんが明らかに顔色を青く染めた。

え、あれ？まずかった？



『…青柳くん』

ころん「なっ、なに？」


急に彼女の声が暗くなり、僕は思わず声が裏返りながら返事をしてしまった。


…恥ずかし、



『私、変…？』

ころん「へ…？」

『私の顔、変？』


急にどうしたんだろう、
目が少し腫れてるだけで、別に目立つような感じではない。
むしろ今日も顔が良くてびっくりです。


ころん「変じゃないよ？」

『……ほんと、？』

ころん「うん勿論！！ 今日も可愛いよ！！」

『えっ、？』

ころん「…………あ、」


やばい、口が咄嗟に…


Aちゃんは目を丸くして、じっとこちらを見つめる。


恥ずかしくて、一気に顔に熱が集まる。
僕は口元をサッと手で覆う。


…やばい、絶対きもいって思われた…


『ふっ、』

ころん「…？」

『ふふっ、……嬉しい、…ありがとう』

ころん「〜〜っ！！」


「可愛い」と言われたのが余程嬉しかったのか、彼女は頬を赤らめてはにかむ。


やばい、めっっちゃ可愛い…


変に思われてなくて良かった…
でも、何で目が腫れてたんだろう…？
…ううん、聞かないでおこう。



僕は、もう目の話題に触れずに「今日はいい天気だね」とか、「昨日何食べた？」とか、そんな他愛もない会話を彼女とした。

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