【あんスタ】私達の星奏館10【月永レオ】

Jan.323 ページ9

.









｢おまえ、自分の声を聞いて嫌にならないのか？｣

｢…どういう意味｣

｢ピアノやってるから音符分かるだろ？そんなに音程外して気持ち悪くならないのかなって思って｣

｢…｣







急に超毒舌になるやん…！？！！！今、ピアノのあるレッスン室でレオと歌の練習中です。ピアノも一緒に弾いたりするけど、やはり私にはピアノより歌の練習の方が必要である。






そういえば、とふと思い出した。泉も高校１年生の時歌が苦手だったと記憶している。その時にレオに目をつけられて、無理難題を押し付けられ、努力して歌が上達したと聞いている。…つまり、レオは教えるのがめちゃくちゃ下手っっ！！！






いや、あんずちゃんにも作曲の仕方を教えていたらしいし、全部が全部教えるのが下手という訳ではないんだろうけど。いや、あんずちゃんは私(平凡)寄りよりレオ(天才)寄りだから感性が合っただけかもしれない。






｢いずみぃ…っ、｣

｢な、なんでそこでセナの名前が出てくるんだっ！！意味わかんないっ｣






｢半音低い｣とか｢ここはこう｣だとか言ってくれたり、レオが直接歌って教えてくれたりするけど、その時はできてもすぐに出来なくなる私は歌の才能がないのかもしれない。






｢私、歌の才能ないのかも｣

｢うん。それは結構始めの方から気づいてたぞ｣

｢そこは｢そんなことない｣って励ましてくれるところでしょ！！｣







ううう、と泣きべそをかいた私に｢でも、Aは努力型だから大丈夫だろ｣となぜか自信ありげにそう言い放つレオ。







ははぁ、なるほどね。








コソ練頑張ります。








.

Jan.324→←Jan.322

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す