【あんスタ】私達の星奏館8【月永レオ】

Nov.246 ページ3

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「Aっ！」





そう言って突然視界が真っ暗になる。





「え、なになになに」




そうレオに目を隠されたのだ。手で頑張って引き剥がそうとしてもその分レオも力を加えるので全く動く気配もないし、なんなら痛い。




「なにがしたいの、まじで」

「付いてきて欲しいところがあるんだっ」

「…うん？それとこれとなんの関係があるんだ？」

「わははっ、着いてからのお楽しみにしようかと思って！」




なんて愉快に笑ったレオは「ほらほら歩くっ」なんて言ってくる。目を閉じたまま歩くことの恐怖ってどれくらいなのかこいつは知らないのか、なんて思いながらも私の背中にレオが密着した状態__いわゆるバックハグにドキドキする自分もいて馬鹿らしいと呆れた。






＊





「ちょっとぉ〜、れおくん遅いんだけどぉ！」

「もう、今日はカクテルピアノのPV撮影なのよォ？分かってるのかしら」

「そうですよ、レオさん！Knights5人で仕事できるのもそんなに多くないのですからしっかりしてください！」

「あはは、月ぴ〜めっちゃ責められててウケる」








………ん？聞いたことある声だなぁ






「別にいいだろっ、ちゃんとAのこと連れてきたんだから！」

「まあ、そこだけは褒めてあげてもいいけどぉ。」

「なんでAが目隠しされてるのか気になるけどねぇ…」






いや、そうだよっ！早く離せよっ、




レオが気を抜いた隙に手を解けば、視界がクリアになる。ぱっと視界が明るくなったから目がしょぼしょぼになる。




だんだん慣れてきて辺りを見渡すとそこは撮影スタジオ。オシャレにゴージャスにセッティングされたそれに思わず顎が外れそうになった。




「……え？ここ、どこ。てか、なんであんたらがいるわけ？」

「え。まさか、あんたれおくんからなんにも聞いてないわけ？」

「聞いてないけど。急に目隠しされて連行された」

「はぁぁ……」





大きなため息をついた泉は「とりあえずAには俺から説明しといてあげるから、今すぐれおくんは衣装とメイクを完璧にしてきて。」と言った。




いや、ため息つきたいのはこっちなんですけど…








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