Aug.170 ページ27
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あれから数時間が経過し、それぞれの状況も変わってきた。今は後半戦前の少しばかりの休憩時間。
『UNDEAD』は『Crazy:B』と仲良く共演し、『流星隊』は『Crazy:B』を敵役として倒しヒーローとしての面目を保った。これまでのことがまるで演出だったかのように。
怒りに身を任せず、冷静に対処し、『Crazy:B』から受けた傷をプラスに変えた彼らたちを見て、侮辱してきた天城燐音に対しただ怒っていた私はとてもちっぽけに思えた。
「…はぁ」
「デッケェため息だなァ」
「…あまぎ、りんね」
「ギャハハ」と笑ったこいつはあんまり元気はない。
「はは、よかったねぇ、後半戦に進めて」
「…。皮肉だなァ、おい」
『Crazy:B』の衣装に身を包んだ天城燐音はどこかで買ってきたらしいペットボトルを口に運んで、私の隣に腰をかけた。
「なに、私を笑いにでも来たわけ？何にもできない私をバカにしに来たの？」
「なァんでそんな卑屈になるかなァ。笑いに来た訳ではねェよ。ただ、ひとつ聞きてェことがあってよ」
「なに？」と天城燐音の顔を見ずにそう言えば、「正直に答えてくれよ」と前置きを置いて話し始めた。
「おめェはプロデュースしてきたアイドルの顔は全員覚えてるのか？」
「…そりゃ、もちろん。忘れないようにはしてたけど。…それがなに？」
「…はは、そーかよ。」
「俺っちはそれだけ聞きに来ただけっしょ！ほら、良かったらこれ飲めよ。じゃあな」
コーラの缶を渡してきた天城燐音は「あいつらのところに戻る」と言ってどこかに行ってしまった。
「そーかよ」と言った天城燐音の顔が忘れられない。私は何かを忘れている気がする。
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玲咲(プロフ) - ますかるぽーねさん» コメントありがとうございます！私の妄想に悶えてくれて(？)ありがとうございます！嬉しいです！私の推しはレオくんと凛月くんで、最推しはレオくんですよ！ (2021年8月7日 23時) (
レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ますかるぽーね - 凄く面白いです!!お話が綺麗にまとまってて、読みやすくて、もう...もう...!!って感じになってます(？)ちなみに作者さんの最推しって誰ですか？私は七種です。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 03d8bca1c9 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - コメントありがとうございます！とても励みになります…！これからも更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 14時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、いつもこの作品を見させて頂いております。 えっとですね、言うのが少し遅れてしまいましたが、続編おめでとうございます！ いつも楽しく読まさせて頂いております！ 自分のペースで更新頑張ってください。 ……別に急かしてるとかではないです！ (2021年8月2日 13時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲咲 | 作成日時：2021年8月1日 14時
