【サマーウォーズ】OZと現実

32話 ページ33

紗奈｢佳主馬！｣

何度この登場をしたことだろう

でも何度だって佳主馬に会いにいく

佳主馬｢……｣

パソコンを閉じてもこっちを見てくれない

紗奈｢佳主馬？｣

いつもと感じが違う

佳主馬｢紗奈｣

ゆっくり佳主馬がこっちを向く

紗奈｢なに？｣

佳主馬｢侘助って人と知り合いなの？｣

紗奈｢え、｣

まさか、

佳主馬｢僕らは知らないはずだよね｣

さっきのやり取りを

佳主馬｢さっきみちゃったんだ、あの人と話しているとこ｣

やっぱり、

感情的になりすぎて気づかなかった

なら内容も

あぁ

紗奈｢1年前に半年留学行った時に知り合ったの。まさか親戚だとは思わなかったけれど｣

佳主馬は私の目を見て言う

佳主馬｢あの人が言ってた真似って？加担したの？｣

何一つ否定出来ない

何を言っても言い訳になる

何も間違えてないんだから

あたしが…

あれを提供してしまったから…

佳主馬｢ずっと分かってて今回の｢違う！｣｣

紗奈｢知らなかったの…あれを見ても進化の姿見ても分からなかった｣

佳主馬｢なら、なんで加担なんて言葉が出てくるの｣

佳主馬は俯く

中盤しか聞いていないんだ佳主馬は

紗奈｢言ってなかったけど私はOZの管理を少し任されてて、ハッキング用のトラップを研究してるの。あれは、知り合って少ししたぐらいにトラップのことを相談されて試作品を提供したの。研究のためになるならって｣

佳主馬｢そう、｣

佳主馬は俯いたままだ

佳主馬｢ちなみに今日僕が負けたの面白かった？｣

違う

やめて

佳主馬｢また弱くなってるって｣

紗奈｢違う！｣

思いっきり叫ぶ

紗奈｢1度負けたってカズマが凄いことには変わらない。今までキングになる程の実力がなくなった訳じゃない。強いカズマは何も変わらない｣

佳主馬｢チャンピオンベルト、僕にはそれで充分なんだ｣

紗奈｢佳主馬はあいつに勝ってベルトを取り戻せる。絶対佳主馬ならできるんだよ｣

佳主馬｢紗奈に何が分かるんだよ｣

紗奈｢佳主馬が前より確実に強くなったことなら分かる！私でも、私だって分かるよ！｣

目の前の佳主馬が驚く

私はいつの間にか泣いていたらしい

紗奈｢…それじゃダメ？｣

佳主馬を一生懸命見ようとしても歪んで上手く見れない

佳主馬｢紗奈｣

紗奈｢私は佳主馬を信じてる。佳主馬は今までずっと勝ってきたんだもの｣

私は何度に居たくなくて納戸を走って去る

何だか家にいると誰かに見つかりそうで

向日葵畑の方へ走る

33話→←31話

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す