泡と光は嘆く ページ5
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頭を撫でられている感覚がする
女の子が可愛いぬいぐるみを優しく撫でるような
はたまた子猫を甘やかす時のような
そんな感じが
私は眠っている。
ふわふわと夢と現実の境目に座っている。
昨日徹夜で衣装のデザインするんじゃなかったなぁ
なんて他人事みたいに回らない頭でそう思った。
誰かの話し声が聞こえる。
「…ねぇ、このままでいいの？」
愛おしい彼の声だ。
でも彼の声は遠くてまるで第三者に向けて語っているようだ
私はふと違和感に気づく
さっきまで膝で寝ていた凛月くんが恐らくだが
"私のいる方向に"向かって喋っている。
つまり、あれだ。
この優しく撫でていてくれる手は凛月くんのものでは無いということ
…一体、だれ、が…
私の意識はずるずると落ちていった。
その手で私を愛おしそうに撫でる貴方は誰
クルクルと髪を弄って梳くのも誰
確かめたいのに本能には逆らえない。
「…すき、じゃよ。A…」
先程のAのように呟いた
まるで懇願するように、祈るように
人魚姫は王子様と結ばれなかったらしい。姫は、泡となり海に消えたという。
哀しい悲しい物語はもう嫌だよな
魔王様は姫の額に優しく口付けを
その様子を王子は辛そうに見つめ
姫は海の泡とならず夢の世界の住人の元に旅立ちました
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多趣味のM(プロフ) - え、続きはないんですか??めっちゃ気になります (2021年9月5日 11時) (
レス) id: f8e0dd5819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイスてぃー。 | 作成日時：2019年4月5日 21時
