その瞳が欲しいなんて ページ2
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あなたはいつでもかっこいい
真緒には「目を覚ませ」
なんて真剣な目で言われたけど、それでも好き
だけど貴方は留年しちゃって
クラス以前に同じ学年にすらなれなかったけど。
クラス表を見た瞬間思わず泣きそうになって
「いつでも会えるじゃんか〜」
と眠たげで優しい声色で頭を撫でてくれた
それだけでもう嬉しくって。
あぁ、好きだなぁ。って思ってさ
だから今日も貴方にアタックするの。
あの時からずっと
でも、
『凛月くん!』
貴方の元に駆け寄ろうとしたけど肩にナニかがのしかかる。
女の私よりがっしりして、でも細く逞しい腕が逃げ出そうとする私を捉えて逃がさない。
誰だ、こんなことするの。
いや、もう分かってる。
いつもいつも私の邪魔をするのは
「A〜…我輩太陽の光でもう動けない…」
『いや知らないし。ちょっと離してくんない!?凛月くんが行っちゃうでしょ!?』
ひっぺがそうにも力が強くて解けない
隠れ怪力ゴリラめ。
ハッと凛月くんのいた方を見る
そこにはもう誰もいなかった。
どうやら私に気づかずに行ってしまったようだ
気づいてたとしてもこの男がいるからすぐに逃げてしまうだろうな
後ろを振り向いてこの男___朔間零を睨んだ
睨んだとしても効果はないだろうけど
ほら、また彼とお揃いの瞳を細めて笑う
「ふふ…【今日も】ダメじゃったのう?A…♪」
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多趣味のM(プロフ) - え、続きはないんですか??めっちゃ気になります (2021年9月5日 11時) (レス) id: f8e0dd5819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイスてぃー。 | 作成日時:2019年4月5日 21時