いちわ。 ページ2
「はよざま。」
眠い目を擦り容赦なくドアを思い切り開けるとそこはなんと宇宙人の集団が……
とかではなく、ごく普通の授業風景だった。
「おい星空!!もう二限目だぞっ!
今まで何を……」
「あー眠かったんで寝てました。
っていうか先生、そんなに怒鳴ってるとまた髪の毛薄くなるよ?」
先生の話はとてつもなく面倒臭いのでスルー。
自分の席につき、お隣さんで私が溺愛しているみーくんに朝の挨拶と愛のこもったなでなで。
「おはよみーくん。今日も可愛いね、あといい匂いする結婚しよ」
「うん、おはよー!今日は遅かったなぁ
……ん、んああ!?
け、けけけけけけっこ、ん……」
と動じながら顔を赤くさせる我が天使。
私だけのみーくん。だれにも渡さない(きらっ)
今は古典をやっているらしく、黒板にはびっしりと文字が書き込まれている
「……だるいなぁ」
ぼそりと呟きつつ、走り書きで黒板の時をノートに写す。
内容は多いくせに、ひどく大雑把で覚えにくい最悪なまとめ方、と心の中で毒づきながらシャーペンと右腕を動かす
「そしてここは……となり…。」
聞いて、写して、聞いて、写してのつまらない繰り返し
私は頭がいい方だからここら辺は簡単で退屈であるのだ。えっへん
「ふわぁ……」
やっぱり10時間じゃあ睡眠時間足りないかな、と思いながら瞼を閉じる
……おやすみ世界。
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作者名:ゆにの | 作成日時:2016年12月29日 23時