九話 ページ10
「おはよう。大丈夫よ。朝から、どうしたの?」
「それがねぇ。皿洗いやらなんやらしていたら、急に大きな震動が鳴って...ふっとそっちの方見たらこの人達が倒れた状態で...」
「しっかも、着物と...よく分かんねぇ服。
それに、槍とか手裏剣?とか物騒なもん持ってますよ。これは警察に...」
「待って!」
警察に通報を促す幸人の言葉が終わる前に、Aはその場を静止させた。
「多分...、戦国武将さん...だと思う」
「「は?」」
この時代に一人たりとも存在するはずのない戦国武将。
その単語がAから出てしまえば、梨花と幸人には驚き物だった。
その様子さえ気にせず、Aは滑舌良く話し出した。
「昨日の夜も来たの。伊達政宗さんとその側近の片倉小十郎さんが。その時もどちらも刀も持ってたし、着物も着てた」
「それ、真面目な話かしら。A?」
「うん。真面目な話」
「マジかよ...。あれ、じゃあその二人は...」
「Good morning.オレらをお呼びかい?なんてな」
「...」
一方は英語を使い、一方は黙り込み。
Aは苦笑しながら
「おはようございます」
と挨拶をした。
「この人達も戦国武将なんすか?お嬢様」
「う、うん...あの、政宗様...小十郎さん、この二人の事、知ってますか?急にリビングに倒れたまま現れたらしいんですが...」
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彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます!更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします! (2018年3月24日 18時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩月いろは | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/
作成日時:2017年5月27日 17時