三十二話 ページ33
「──と、この部分は〜のように計算をし、こうやって、答えを求める。分かったか?」
「「はい」」
数学の授業。
なかなか頭にも入ってくれず、Aはただ頭痛に耐えるだけだ。
「では、これにて授業を終了する」
「「ありがとうございました〜」」
気だるげな生徒の声が、だんだんと遠のく。
(まずい...このまま...だと...)
しっかりとしない意識をなんとか抑え込もうとするが、だんだんと目の前は暗くなる。
「「鈴木さん...っ!」」
生徒達がAを呼ぶ声を最後に、Aは意識を手放した──。
【そして...、物語は少女の元へ──。】
【ASide】
「ごめんね。君の体力を...削り過ぎてしまったようで...。まさか、君の体調にまで影響するなんて思いはしなかった」
(声が...聞こえる...?)
私は、一体、どうなっているのだろう?
この声の主は誰...?
「君は、真実を知りたいようだけど...。まだ全員を集めない事には...何も変わらない。だから、ごめん」
「...貴方は...誰...なの...?」
真っ暗な空間。
何も見えないけれど、誰かと問い掛けた。
けれど、相手は少し曖昧にしか答えてはくれなかった。
「...君と君の家に続々と来ている武将達に関係する者...かな。私にも分からないの。目的だけしか分からない。自分の存在だって...分からない」
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彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます!更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします! (2018年3月24日 18時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩月いろは | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/
作成日時:2017年5月27日 17時