三話 ページ4
「何者かが伊達領に侵入し、毒を盛り込み、この屋敷へと我らを連れ出した、という結論にしか辿り着きませぬが...。どうにも違和感を感じまする。...と、そこに居るのは分かってるぜ。女」
「っ！？」
キッと睨みつけられれば、この世のものとは思えない男性の殺気にAビクッと身体を震わした。
(え、え...？誰？この人達。しかも、凄い怖いんだけど...！？)
「...答えろ。此処は何処だ」
「わ、私の家...ですけど...」
薄緑の着物を着た男の人に刀を向けられ、
ふるふると足を震わせるAのその姿はまるで小動物のようだ。
もう一人の男の人は、やれやれ...と困ったようにぼやいた。
「小十郎、一旦やめてやれ」
「...御意」
小十郎と呼ばれる男の人は少し顔をしかめながら、渋々とその刀を鞘へと納めた。
それを見て、Aはふぅ...と息をついた。
「おい、アンタ、名は？」
「...鈴木Aです」
(いや、逆に名前を聞きたいのは、こっちの方なんだけどな...。この人達がどうやってここに入って来たのかも気になるし、それに...)
疑問は、この二人の近くにある刀。
銃刀法違反なんてものは気にしないとでも言うように、堂々と置かれている。
そして、その刀をAに向けたのも、立派な犯罪行為そのものだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます！更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします！ (2018年3月24日 18時) (
レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩月いろは | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/
作成日時：2017年5月27日 17時
