十九話 ページ20
(そっか。幸村さんも戦国の人物なんだし、お昼の時間で分かるわけないよね...)
「...昼ご飯...じゃなく、昼餉の時間って事です」
「...昼餉?...これから戦にでも行くのでござるか?」
「え...?」
まるで話が噛み合わない。
昼餉=戦?
いや、そもそもこの時代に戦いという懸念は存在しない。
つまり、彼らは戦の時にだけ、昼ご飯食べていたという事になるのか。
Aは少し納得すると苦笑を浮かべながら話し出す。
「...えっと、この時代ではご飯は毎日、朝昼晩食べることになっているんです。だから、戦いに行くわけではなくて...。それが日常というか...」
「ふむ、そういう所もこの時代では変わっておられるのだな...。了解仕った。すまぬが、佐助も一緒に呼んできてもらえるで御座ろうか?...某では説明が難しそうなので御座る...」
「はい!」
熱血っ気のある幸村。
少しだけ、対応に困りそうなイメージがAにはあったが、戦国の武将なだけあって、まだ冷静さがある。
幸村のこちらの暮らしは特に心配はいらなさそうだ。
Aはその事に安堵しながら、幸村と共に佐助の部屋へと向かった。
「てなわけで、こっちの時代では昼飯も食うことになっている。覚えとけよ」
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彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます!更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします! (2018年3月24日 18時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩月いろは | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/
作成日時:2017年5月27日 17時