十三話 ページ14
「ん、なら良し！とりあえず真田主従もこの家に住んどきなさい。あ、伊達と真田って敵同士だったりするかしら？」
「敵、というより、幸村の旦那と伊達の旦那は好敵手同士っつーか」
「どちらにせよ、敵であることには変わりねぇ」
政宗と佐助は、どこか犬猿の仲にも見える。
小十郎も佐助の事はあまり良く思ってなさそうだ。
幸村が一番大丈夫そうな感じがする。
梨花と幸人はそう思った。
けれど、一応念を押す。
「まぁ、覚えといてほしいのは、戦国の時代と今の時代は全く違うって事だ。あんたらがどんな仲なのかは知らねぇけど、下手に武器を振るうような真似は、ぜってぇにやめろよ。お嬢様、いや、A様もそういうのには、滅法弱ぇんだ」
「Aってヤツから聞いた限りじゃ、オレ達の常識はこっちじゃあ非常識っつーわけだ。オレもA foolな真似をする気はねぇ。小十郎、お前もだ」
「この小十郎も、万が一の時以外は騒ぎを起こす真似は致さぬと誓いましょう」
万が一。それは政宗に何かしらの火の粉が降り掛かる前のこと。
小十郎とて、忠義を誓っている主が危ない目に合えば、どんなに平和な時代でもその愛刀を振るうだろう。
「ある意味凄いわね。この人達...」
誰にも聞こえない声で呟く梨花。
この時代にある信頼よりも固い忠義が戦国時代には存在するのだということが分かってしまった。
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彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます！更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします！ (2018年3月24日 18時) (
レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩月いろは | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/
作成日時：2017年5月27日 17時
