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十二話 ページ13

ぼーっとするAに梨花は心配そうな顔をする。
Aは
「大丈夫」
とだけ言って、幸村と佐助の部屋を用意しにリビングを去っていく。
その様子を見て、幸人は何かを察した。



「どうしたのかしら。あの子」
「お嬢様、ありゃ何か隠してそうだな」
「まぁ、気にしないでおきましょう。
こんだけ不思議な事が起きれば疲れるじゃない」

「...そ、某と佐助は...如何様にすればよろしいで御座ろうか」



Aを心配すると共に、居心地の悪さに幸村は困り顔で聞いた。
佐助もそれは同じなようで、苦笑いするだけだ。



「アンタらも此処に身を置くしかねぇだろ。
どの道、そう簡単には戻れねぇだろうしな」

「おやおや?そんな事言っていいのかな?おたくの飯に俺様が毒を盛り込んだりしたらどうするわけー?」



へらへらと笑う佐助のその物騒な言葉は、今の空気には似合わない。
小十郎に限っては、佐助を睨むばかりだ。
佐助も忍。それくらいは容易くやりそうだ。
そして、その場の空気はすぐに変わり、がやがやと賑やかになる。



「そんな事、俺と梨花が許さないけどな」
「そうよー。そうなったら、貴方を追い出すだけだからね?」



何処から持ってきたのか、手に持った箒を佐助に向ける梨花。
その様子にまたにへらと笑う佐助。
やはり、忍なだけあって、メンタルは強いようだ。



「まぁ、そんな箒を向けないでよ。
毒なんて、今、俺様持ってないからね?」

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設定タグ:戦国BASARA , 逆トリップ , 白猫   
作品ジャンル:恋愛
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彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます!更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします! (2018年3月24日 18時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩月いろは | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/  
作成日時:2017年5月27日 17時

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