十一話 ページ12
「某は、真田源次郎幸村にござる。故意ではないとはいえ、この屋敷に突然足を踏み入れてしまったこと、お詫び申す!」
赤い着物を着た男も起こし、その他の事情を話しては、なんとかその場の皆は落ち着きを取り戻した。
赤い男は真田幸村と言って、猿飛佐助の主である。
「いや、全然大丈夫だ。それよりよ。お前達四人が、戦国時代から来たってのは、信じざるを得ないんだけど、どういう経緯で来たんだ?」
幸人の素朴な質問に、武将四人が口々に答えた。
「オレは急に眠くなったと思えば、急にtripした状態だな。あまり詳しくは覚えてねぇ」
「俺も、政宗様となんら変わらねぇ。テメェらは?」
「俺様達は...追い掛けてたんだよね。猫を」
佐助の返答に、幸村以外の全員は
「猫?」
と首を傾げる。
どうして猫を追い掛ける必要があったのか...。
それはAも気になって仕方のないことだった。
「猫って...?」
「...見たことのない白い猫でござった。
武田、躑躅ヶ崎館では虎しか飼っていないのだが、何処から入り込んだのか猫が庭を歩いていた故、それを追い掛けていれば...」
突然目の前の景色が歪み、今の事態にござる。
と、俯きながら幸村は言う。
「世の中不思議なことがあるわねぇ。って、
A?どうしたの?」
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彩月いろは(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます!更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします! (2018年3月24日 18時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 更新頑張ってください。楽しみに見ています。 (2018年3月23日 23時) (携帯から) (レス) id: c4afbacf0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩月いろは | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/36b8bca33b1/
作成日時:2017年5月27日 17時