【戦国BASARA】過去を超えた先に──。《前田慶次》 (ページ8)

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仲睦まじきは美しきかなページ8

「それなら良うございました。慶次が主催の祭り。とても楽しみでございますね」

「はい！それと──、まつさんの作る手料理も楽しみです。その時には私にもお手伝いさせてくださいね！」

「勿論でございます！」

まつさんと微笑み合うと、利家さんが大きな足音を立てながら広間へと入ってくる。
そして、床に散らばる浴衣を凝視すると、私達の方を向いて言った。

「浴衣か！...そういえば、加賀の祭りも近いんだったな」

「ええ、犬千代様。やや殿とまつめの浴衣をまとめて購入したのです」

「そうか！まつとやや殿の浴衣姿、楽しみにしているぞ！」

「ふふ、まつめも犬千代様の踊りを楽しみにしていまする」

「でへへ...、某、まつの為に頑張るぞぉ」

「･･･」

なんとなく、雰囲気が桃色に見えるのは気のせいだろうか。
いや、気のせいではないと思う。
仲睦まじきは美しきかな。
という事で、二人の邪魔をしてはいけないと思い、私は一言掛けて、広間を出た。

「ややちゃん、どうだった？浴衣は」

広間の前には慶次さんが居て、話し掛けられたので、私は「とても素敵でした」と返した。

「そっか！良かったな！」

「慶次さん、知ってらっしゃったんですね」

「あー、前にまつ姉ちゃんが浴衣がどーこー言ってたからね。それで俺も知ったんだよ」