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「…ひろ、だめだ。病院連れていこう」
いつの間にか圭吾が器用に勇吾の熱を測っていた。
３９度を越える数値に慌ててタクシー会社に連絡を入れた。
「勇吾、しんどいね…」
一体どんな夢を見たのか知らないが、起きても尚こんなに感情が不安定なのは高熱が原因になっているのかもしれない。
「勇吾、すぐ病院連れて行ってあげるから」
「…っ…びょ…いん…？」
「そう。身体楽にしてもらおうね」
勇吾の息がヒュッと音を立て、一瞬止まった。
慌てて勇吾の顔を覗き込むと、イヤイヤと首を横に振り始めた。
「勇吾…？」
「っ…やだ…びょういん……やだっ…っ」
「……勇吾…？」
「ひっ…っ…や…やだ…っ…いやっ…！」
「っ、勇吾！？どうしたんだよっ」
ガタガタと震え始める顔は恐怖に染まっていて、止まりかけていた涙が再び堰を切ったように溢れ出す。
嫌だ嫌だと頭を抱えながら泣きじゃくる勇吾に、様子を見ていた圭吾がポツリと呟く。
「……もしかして、熱が高すぎて幼児返りみたいになってるのかも」
「え？」
「なんか体調悪かったりストレス抱えていたりするとなる人がいるって、昔何かの本で読んだことがあるんだ」
ストレス…
思い当たる事は確かにあった。
季節の変わり目とかもそうだけどそれ以上に、数日に渡って勇吾を苦しめていたもの…
「もう全然気にしてないって風に見えるけど、やっぱりこないだのストーカーが相当参っちゃってたのかな」
圭吾も同じ事を考えていたようで、俺の心の言葉がそのままそっくり先に言われた。
「こっそり夜中後をつけられるのが何日も続くなんてそりゃあストレスになるよなぁ…」
狙われたのがお前じゃなくてよかったと勇吾は言ってくれたけど、こんなしんどい思いさせるなら俺がつけられていた方がよかったよ…
そんな事言うとまた不機嫌になるのは分かっているけど、だけど俺にはそのくらい勇吾が大事だから。
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絢音(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさん♪宏光も圭吾も、大好きをまっすぐ勇吾に伝えるというのを大事にして創ったので、そう言ってもらえて嬉しいです(^^)わぁ！お心遣いもありがとうございます！今書くのが楽しい時期になってるので、また次作に向けて楽しく書いてます(^^)♪ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - のこさん» のこさん♪お久しぶりです(^^)おや、更新通知が？青い鳥でもほぼリアルタイムでお知らせしてるので気づいてもらえて嬉しいです♪始めから読んでくれたんですね！嬉しい♪3人のその後の話なども、またいつの日にか…。それまではここの3人にまた会いにきて下さいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - つーちゃんさん» つーちゃんさん♪ふふ、ずっと読ませて下さいと言われたすぐ次に完結させてしまった何とも悪いタイミングの悪さに若干気まずくなっております(￣∀￣)笑。でも終わらないでーって、すっごく嬉しかったですよ♪またいつでも双子と宏光に会いにきてやって下さいね(^^) (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» これからきっと、辛いよりも楽しくて幸せな何気ない日常がたっくさん訪れるはずですね(^^)あ…ふふ、風車♪それだけはどうしても取り入れたくて、一番美味しいとこどりでラストに持ってきちゃった(*ﾟ▽ﾟ*)大好き大好き言い合う3人まるっと抱きしめてあげたい…っ！！ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 赤い浴衣の別嬪さんには私ならただでからあげあげちゃうし逆ナンもしたくなっちゃう♪楽しく書けた描写でした(^^)宏光視点でのあの日語りをラストに放り込む事でまたハッピーだけでは終わらない締め方になってしまいました(*ﾟ▽ﾟ*)笑。でも愛情たっぷり注いだよ♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2020年3月18日 19時
