5,来週もまた ページ5
＿貴方side＿
「ほんとにお金払うって、、!!」
「だーかーらいいって(笑)」
「お礼したかったから来たのに、、、」
あのあとたくさん話をして、カフェでお金を払おうとしたら、なぜかないくんが私の分まで払ってくれて、返すといっても聞かないから困ってる。
「カフェ、楽しかったしwまた来たいな〜」
「それは良かったけど、お礼は、!?」
「ええ〜？別に大したことしてないじゃん笑」
「そんなことないもん、、」
「でもびっくりしたな〜」
「え？」
「A、もっと高嶺の花って感じかと思ったからww」
という謎のないくんの言葉に驚いて、そんなことないよと弁解しながらカフェから遠ざかるように来た道を引き返して歩く。
「あのさ〜、A」
「ん？」
「また今度会わない、？」
「うん〜、、、って、えっ!?!」
まさかの言葉に再度、でもさっきより驚き、更には小石に躓きそうになった。
「危なっ(笑)…今日ひょんなことから会って話したけど、もっと話したいなって思ったから」
「！うんっ、私もっ(笑)」
「ほんと！？✨やった〜!!」
「いつ、会う？」
「じゃあ、、、」
そう言うと、ないくんは私より少し先を歩いていた足を止めて、こっちに体を捻らせて振り返り、
「＿＿来週もまたここで。＿＿」
夏の明るい夕日に染められたないくんの笑顔は光のようで、仕事で疲れた心を洗うような効果がある気がした。
この日が私とないくんの、
＿＿土曜日だけ会う約束の始まり。＿＿
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作者名：春咲 みぞれ | 作成日時：2022年10月16日 18時
