問題43 ページ45
「ご飯って6時半からでしたよね?」
『確かそう言ってたね』
私がそう言うと、美月先生は分かりやすく表情を明るくした。
「お風呂行ってきていいですか!」
「あらいいわね〜私も行こうかしら」
「私もご一緒しても?」
「もちろん!嘉柳先生はどうしますか?」
『あぁごめん、私は少しやりたい事があるから遠慮するよ。すまないね』
「そうですか……じゃあご飯終わったら行きましょうね」
『是非!』
3人は楽しそうに部屋を出ていった。
さて……、とカバンからパソコンを引っ張り出した。連れて来てもらっている手前仕事は持ち込みたくなかったが、どうしてもやっておきたい事があったので今日だけ仕方なく。
いつか飲み仲間と一緒に温泉に行きたいなぁ……蜜璃も楽しむだろうし。……あ、でもそうすると女は2人だけになってしまうのか。ふむ……蜜璃は気にしないだろうが、彼らはどう思うだろうか。気心知れた仲とはいえ他人は他人、流石に駄目か……
などと考えながら文字を打ち込んでいると、部屋のチャイムが鳴った。
この部屋はオートロックではないし、美月先生達が忘れ物をしたのならば私に知らせずとも普通に入ってくるだろう。……つまり
『……どうした……ってあれ?』
「突然すまない……」
てっきり杏寿郎か宇髄かと思ったが……何故か目の前、いや上には悲鳴嶼先生がいる。
『どうしたんだい?』
「目薬を……」
『目薬?良いけど……伊黒や不死川も使ってなかったか?』
「煉獄が使っているのが一番馴染むんだが……伊黒や不死川が同じものを使っているか分からなかったのだ…」
『全てにおいて謙虚だなぁ……いいよ、少し待っていてくれ』
申し訳なさそうに南無南無言っている悲鳴嶼先生をそのままに、私はバッグを取りに一旦引っ込んだ。
『えー……っと……あ、あった』
私もよく目が疲れるから少し強めな、普通の店ではあまり見ない目薬を使っているのだ。
『はい』
「ありがとう……」
『よく泣いているのに目薬が必要だなんてね』
「南無……」
『部屋に持って行っていいよ。失くさないだろうし、必要なくなったら返してくれるかな?』
「感謝する」
『てっきり杏寿郎か宇髄かと思っていたんだ』
「最初は2人も着いてこようとしたんだが、今は不死川が抑えている……」
私の顔が無になったのはその瞬間だろう←
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すみた先生(プロフ) - 星猫さん» ありすぎて文字数足りないので、次話で答えさせていただきます!質問コメントありがとうございます!! (2021年3月27日 17時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月27日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年1月27日 21時