背中 -You- ページ3
いい…のかな?
大丈夫かな?
怒られないかな?
拒否されないかな?
恐る恐る手を動かし、
背中を撫でるように手を動かした。
もし何か言われたら、
冗談だよ!ってふざけながら言おう。
それに、いつも思ってることだけど、
これが…今夜が最後かもしれないから。
ジヨンさんの真意は、
今夜もあの日の夜のようにわからない。
だけど。
「ジヨンさん?いますよ、ずっと。ジヨンさんが私を必要としなくなるまで。だから、ちょっと休みましょう?」
朝になり、私が必要じゃなくなればそれまで。
明日になり、私が必要じゃなくなればそれまで。
真意がわからなくても、
理由がどうであれ、
とにかく、今 私をほんの少しでも必要としてくれるのなら…
大丈夫だよって伝えてあげたかった。
背中を撫でながら、次第に肩と腕に感じた重み。
まさか…と思って声をかけたり、少し揺らしてみたけど、どうやらジヨンさん、寝てしまったみたいで。
え?本当に?
そう思いながら、失礼だけど可愛く思ってしまって。
ジヨンさんを起こさないよう、怪我ささないよう、
私が持てる限りの力を使って、
ジヨンさんの身体を支えながら、ゆっくりと押し倒すようにラグの上に身体を寝かせた。
身体痛くならないかな?
心配だったけど、とりあえず頭の下にクッションだけ入れて、薄いタオルケットを身体にかけ、ちょっとだけ照明を落とした。
さて、私はどうしようか。
ジヨンさんをラグに寝かせたまま、
私だけベットやソファーに寝るのは申し訳ないし、
かと言って、そばにいるのもどうかと思うし…
とりあえず、ちょっと離れた床に座り、
壁にもたれてスマホを見ていたら……
いつの間にか意識を手放していた。
最後に見た光景。
横を向き、目を閉じたジヨンさんの寝顔。
あの日の夜を、また思い出した。
あの時とは違い、今は離れているから、
まるであの時の夢を見ているような気分になった。
現実…
夢…
夢…なのかな…?
ジヨンさんが来たことも、
抱きしめられたことも、
質問の数々も、
私がジヨンさんにしたことも、
夢…だったのかな…?
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がほ(プロフ) - anzさん» コメ頂いたのに、お礼が遅くなりすみません!最近更新がなかなかできなくて、本当に申し訳ないです。土日で頑張って更新しますので、良かったらまた読んで下さいね^ ^ (2018年11月3日 12時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
anz - 初めまして(´ ˘ `)凄くドキドキする作品をありがとうございます!毎日楽しみに更新待ってます! (2018年10月25日 7時) (レス) id: c7fabd4acc (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ユリアさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!なかなか更新が出来ずすみません!楽しみにしている…と言って頂けて嬉しいです^ ^ (2018年10月20日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - いつも楽しみにしてます!これから先どうなるのかドキドキです! (2018年10月9日 18時) (レス) id: 3eb3ef9154 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - なつこさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!ドキドキしながら読んで下さって嬉しいです^ ^3連休中に続きを更新できるよう頑張りますね^ ^ (2018年10月5日 11時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がほ | 作成日時:2018年8月23日 15時