11話:優しくされたら3 ページ28
紅炎様は私の事を「分からない奴だ」と言うけれど、私にとっては紅炎様の方が分からない。
よく難しそうな顔をしていたりするし、怒ると怖いけど、今日は何だかんだで私を助けてくれた。
平手打ちしてしまった私を許すだけでなく、兵士からも庇って………
さっきだって、私はソファーで寝ると言い張ったのに、体が冷えることを気にしてくれたし………
本当は、優しい人なのだろうか…?
背中に緊張感を覚えながらそんなことを考える。
兎に角、明日は紅炎様よりも早く起きよう。
2日続けて皇子様に起こしてもらう訳にはいかない。
それに2度も寝顔やら、寝相やら寝癖やらを見られるだなんて、耐えられない!!
今朝も物凄く恥ずかしい思いをしたばかりだ。
アレをもう一度味わうのは是非とも避けたい。
だから、早く眠りたい。
とはいえ、ここは皇子様のベッド。
しかも、その持ち主が隣に居ると思うと、緊張で体が強ばったままになってしまう。
「…。」
ダメだ………
眠れない。
本当は疲れている筈なのに、目が冴えきっていた。
何だかそわそわして、チラリと後ろを盗み見る。
すると、紅炎様は私に背を向けてすっかり眠っているようだった。
なんだ…
「紅炎様はもう夢の中か…」
小さな声でポツリと呟くと、一気に体の力が抜けるのがわかった。
少しして、強烈な睡魔に襲われた私は、知らない間に夢の中へと旅立っていった。
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ミヅキ(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 読んで下さりありがとうございます(≧∀≦)♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: f8d14255d8 (このIDを非表示/違反報告)
凰朧月鬼華(プロフ) - (´つヮ⊂)ウオォォwwww (2016年6月27日 15時) (レス) id: 6873cb50aa (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - Rainyんぼ(*’▽’)さん» お返事遅くなって申し訳ないです!そう言って頂けて光栄です♪ノロノロ更新ですが、よろしくお願いします(*^^*) (2016年6月23日 21時) (レス) id: 7de071f674 (このIDを非表示/違反報告)
Rainyんぼ(*’▽’) - はまりました。更新楽しみにしています! (2016年6月21日 20時) (レス) id: 7bd6c0a158 (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - 名無しの猫さん» 嬉しいです(∩´∀`∩)キャー♪ありがとうございます! (2014年8月5日 16時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヅキ | 作成日時:2014年6月1日 11時