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7話:勘違いされたら3 ページ17

「あとの仕事はこちらの者に任せて、貴女は準備に取り掛かりましょう」


そう言った上官は、後ろに控えていた女官を指し示す。



よくわからない展開に私は瞬きを繰り返した。


私の教育係でもない女官が3人も何の用事だろう?



「あの、これは一体…?私にどんなご用件でしょうか?」



そう問いかけると、彼女があらかさまに深い溜め息を零す。



「“どんな”と申されますか?答えは一つです」









“私どもは、今宵のお手伝いに参りました”








さも当たり前の事の様に告げた彼女たちは、私に歩み寄る。





今宵って、まさか…



そう考えた私は、差し伸べられた手を慌てて振り払った。



「あれは、違います。皆さんの勘違いです」


「何を仰っているのです?大勢の人間が目撃しているのですよ?」



「だから、違うんです!って、…きゃぁ!」



ジリジリと詰め寄ってきた彼女達によって、押さえ込まれる。


「離してください!!」


そのうして、暴れ回る私をズルズルと引っ張っていく。





視界の隅にチラリと第四皇子の姿が見えた。



「白龍皇子っ…」




“助けてください!!”




そう告げる前に、無残にも目の前で部屋の扉が閉じた。






う、そ…



「さぁ、時間がありません。急いで参りましょう」



そう言った女官の声を聞きいて、廊下にあった窓の外に視線を移す。



まだまだ、日は真上にあるというのに、この女官は何を言っているのか…

というか、離してもらいたい。


このままでは“約束を破った”と、また紅炎様に怒られてしまう。




私はただ、静かに、そして大人しく、家族のために無事に過ごしたいだけなのに…


そんなことを思いながら、絶望感を胸に私は廊下を引きずられていった。

8話:2人きりにされたら1→←7話:勘違いされたら2



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作品ジャンル:アニメ
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ミヅキ(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 読んで下さりありがとうございます(≧∀≦)♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: f8d14255d8 (このIDを非表示/違反報告)
凰朧月鬼華(プロフ) - (´つヮ⊂)ウオォォwwww (2016年6月27日 15時) (レス) id: 6873cb50aa (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - Rainyんぼ(*’▽’)さん» お返事遅くなって申し訳ないです!そう言って頂けて光栄です♪ノロノロ更新ですが、よろしくお願いします(*^^*) (2016年6月23日 21時) (レス) id: 7de071f674 (このIDを非表示/違反報告)
Rainyんぼ(*’▽’) - はまりました。更新楽しみにしています! (2016年6月21日 20時) (レス) id: 7bd6c0a158 (このIDを非表示/違反報告)
ミヅキ(プロフ) - 名無しの猫さん» 嬉しいです(∩´∀`∩)キャー♪ありがとうございます! (2014年8月5日 16時) (レス) id: c07fa541ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミヅキ | 作成日時:2014年6月1日 11時

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