【黒子のバスケ】元カレと復縁しました。＊貴『 どう接すればいいんだぁぁぁ！！！』全「知るかそんなもん！！！！」【赤司征十郎】

13匹 ページ15

　
　────ｶｯ､ｶｯ、
　
　
　
　コンクリートにヒールの音を響かせて歩く。
　
　
　
　
　
　黒子 A、23歳。
　
　
　
　────社会人になりました。
　
　
　
　
　
　
　赤司先輩と復縁して早数ヶ月。
　
　大学も無事卒業して、今は社会人。
　
　
　
　
　今私は、赤司先輩の元で働く社員だ。
　
　
　
　この仕事にも慣れ始めて、
　
　一丁前にＯＬやってます。
　
　
　
　
　
　とてつもなくでかい高層ビル(赤司グループ本社)の自動ドアを通り抜け、社員証を機械に当てて中へと入り、中央に続くエスカレーターに乗る。
　
　…エレベーターは怖いから嫌。
　
　
　
　
　
　入社当初はこの会社に出勤するのも戸惑った。
　
　
　
　社員証を機械に当てるのにワタワタ。
　大きすぎる自動ドアにワタワタ。
　社員の多さにワタワタ。
　受付嬢にまでワタワタ。
　
　
　
　
　
　そんなキョドりまくりだったAさんは今や、立派すぎるほどの立ち振る舞いで出勤している、と思っている…((
　
　
　
　
　桃「あ、Aちゃんおはよ！」
　
　
　
　
　エスカレーターで上の階まで行けば、私の教育係でもあるさつきさんが笑顔でこちらに歩み寄ってきた。
　
　
　桃色の艶のある髪の毛を揺らし、豊満な胸も揺らし、やってくる。…女神。
　
　
　
　彼女は大輝の幼なじみで、テツヤ、赤司先輩と同じ出身中学。つまり私の先輩でもある人。
　
　世界って狭いよね。聞かされた時はそう思うしかなかった。
　
　
　そしてそして、何より重要なのが、
　
　
　
　桃「あれ、テツくんと一緒じゃないの？」
　
　
　
　『 本屋によるとかで先に家出たはずなんですけど』
　
　
　
　黒「おはようございます、桃井さん」
　
　
　
　『 ぎゃっ、！！え、今来たの！？怖っ、』
　
　
　
　桃「テーツくぅぅん！！！！」
　
　
　
　さつきさんがテツヤを好きだということ。もうかれこれ十年片想いしているそうで。
　
　一途です。乙女です。そして、アタックがすごい。
　
　それなのに、さつきさんの恋心に気づかないテツヤもすごい。
　
　
　
　朝から騒いでいるこんな日常もやはり慣れ。

宣伝です→←12匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す