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30匹 ページ33

 
 『 赤司先輩。この間は急に帰ったりしてすみませんでした。』
 
 
 
 赤「いや、急用なら仕方ないだろう。気にしていないよ。」
 
 
 
 眉を下げて、手を膝の上でイジイジするAに対して、征十郎は優しく微笑んでAを見ていた。
 
 
 
 『 あ、この前レストランで話して((黄「Aっちーー!!!!青峰っちが俺のこといじめてくるっすぅぅぅぅ!!!!!!」
 
 
 
 
 Aが何かを言いかけた途端、突如、涼太がAに抱きついてきた。
 
 
 
 征十郎は優しげな微笑みから一転、不機嫌そうに眉をぴくりと動かした。
 
 
 
 
 キセリョファンのAは、涼太に抱きつかれたことに驚き、喜び、照れまくっている。
 
 
 
 涼太はこの少しの間でかなりAに心を許したようで、人懐っこくきゃんきゃん吠えている。
 
 
 
 
 征十郎はそれを良く思っていないらしい。
 
 先程から涼太がAに絡む度、眉をぴくり動かしたり口角をひくひくさせたりと、大忙しである。
 
 それもそろそろ限界が訪れるようで…
 
 
 
 
 涼太と会話を終わらせたAは再び征十郎の向き直った。
 
 
 
 『 それでね、さっきの話の続きなんだけど、レストランで話してたおすすめの本、今貸すね。
 
 部屋にあるからとってくる』
 
 
 
 Aが立ち上がろうとしたとき、征十郎が口を開いた。
 
 
 
 
 赤「いや、いい。」
 
 
 
 周りが凍えるような冷たいオーラ。低い声。不機嫌そうな顔。
 
 
 
 『 え?』
 
 
 
 Aは返答の意味を理解出来ず聞き返すと
 
 
 
 赤「だから、いらないといったんだ。
 
 
 そんなもの必要ない。お前は黄瀬と話していればいい。
 
 それじゃ、オレは帰るから。お邪魔したね。」
 
 
 
 
 そう言い残して、帰ってしまった。
 
 
 
 
 いきなりの事で誰も動けなかったし、口も開けなかった。吾輩もこの状況をしっかり理解するのに時間がかかった。
 
 
 


 理解した途端、Aが心配になって、ずっと俯いているAの顔を覗き込んだ。
 
 
 
 当のAは、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 笑っていた。──────────

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りりぃ(プロフ) - とても面白いです!占ツクの黒バスの中で一番面白いです!恐らくですが、34匹では赤司はakasiではなくakashiだと思います。わざとでしたらすみません! (2017年7月17日 16時) (レス) id: 1735e0571f (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - *。赤司 妃奈 。*さん» 付き合ってほしいですね!!wありがとうございます、頑張ります!! (2017年6月3日 12時) (レス) id: bb474275ba (このIDを非表示/違反報告)
*。赤司 妃奈 。* - ずっと楽しみに待ってました!2人はそろそろ付き合いますよね!?続きが気になって、気になって。みるくてぃーさんのペースでいいので、頑張ってください!応援してます^^ (2017年6月3日 7時) (レス) id: 97081c23e9 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 彩乃さん» 嬉しいです(泣)ありがとうございます!!これからも、こんな作者ですがよろしくお願いします“〇| ̄|_ (2017年6月2日 6時) (レス) id: bb474275ba (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(プロフ) - 更新楽しみにしてました!!この作品大好きです!!色々大変だったと思うけど、これからも頑張ってください!!これからもファンとして応援してます!! (2017年6月1日 23時) (レス) id: 34ac185233 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:糖分 | 作成日時:2017年5月7日 17時

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