【黒子のバスケ】元カレと再会しました。＊ 貴『 どう接すればいいんだぁぁぁ！！！』全「知るかそんなもん！！！！」【赤司征十郎】

18匹 ページ21

　
　
　『 あ、赤司せんぱっ、…』
　
　
　
　
　赤司先輩は私の頭を撫でた後、私のお尻を触ろうと(実際は少し触っていた)男を睨みつけ、手首をひねりあげた。
　
　
　
　「い、いでででっ、！！
　
　
　お、俺は何もしてないっ！」
　
　
　
　
　苦痛に顔を歪める男に周りの乗客も何だ何だと様子を見守っている。
　
　
　
　赤「嘘をつけ。現場を見た。被害者もいる。」
　
　
　
　「くっ、」
　
　
　
　
　そのとき丁度、駅に着き、赤司先輩は痴漢を電車から引きずり下ろしていった。私もその後についていく。
　
　
　
　
　＊
　
　
　
　赤「怖かっただろう。早く気づいてやれなくてすまなかったね」
　
　
　
　駅員さんに痴漢を引渡し、私たちは駅を出た。
　
　
　赤司先輩は私をギュッ、と抱きしめて頭をぽんぽんしてくれる。
　
　
　さっきまでの恐怖の所為か、赤司先輩の胸の中は異様に安心してしまい、涙が零れた。
　
　
　
　『 うっ、ｸﾞｽｯ、…ありがとっ、ございました、』
　
　
　
　
　赤「あぁ。」
　
　
　
　暫く、抱きしめられていた。
　その間もずっと頭と背中を撫でてくれた。
　
　
　
　
　＊
　
　
　
　『 ありがとうございました。
　
　
　その、もう忘れてください。
　
　
　それじゃ！！』
　
　
　
　
　涙も止まり落ち着いた時には、先程の私の痴態を思い出してしまい、お礼を言ってすぐ立ち去ろうとしたら、
　
　
　
　
　赤「待て」
　
　
　
　『 ぬぉっ！？』
　
　
　
　手首をｸﾞｯと掴まれた。というか捕まれた。
　
　
　
　
　赤「…」
　
　
　
　
　自分で引き止めたのに何も言う気配がない赤司先輩。
　
　
　
　
　『 あの…？』
　
　
　
　赤「夜ご飯…」
　
　
　
　『 え？』
　
　
　
　赤「…夜ご飯食べに行くぞ」
　
　
　
　手首を掴まれたまま半ば強引に引きずられていった。
　
　
　
　
　
　え、なに。私どーすりゃいいの

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