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「手紙を預かっています」
ジョジョに突然そう言われ薄レモン色の封筒を手渡された。
すぐにAのだとわかった。
震える指で封を切った。
��Dearフーゴ
FromA
まず初めにこんな手紙でごめんなさい。
私は毎朝幸せだった。
目を覚ます度にまだ両思いだって浮かれていた。
けど昨日フーゴがレストランに居た時私も居たの。会話をしているのが聞こえた。
微かに途切れ途切れだったけどフーゴの気持ちが聞こえた。
ごめんなさい、毎朝毎朝来てもらうなんて贅沢をして。
それじゃあ私を嫌いになるのも頷ける。
正直いつまで目を覚ますかわからない、その通りだと思う。
私は幸せでした。
次はもっと察しが良くて可憐な女の子と幸せになってね。
今はまだ両思いかもしれない。
辛いかもしれない。
けどフーゴならきっと素敵な相手が見つかるから大丈夫
ばいばい��
すぅっと血の気が引いた。
会話を聞いていた。
そして不幸にもそれが誤解する部分のみを聞いていたのか。
『まぁ確かに毎朝毎朝行くのは骨が折れるよなぁ』
『...正直いつまで僕のキスで目を覚ますかわからない』
「Aは今どこに？」
「わかりません。突然この手紙を届けに来たんです」
意識が遠くなる。
僕らはあと何回すれ違えば気が済むんだ？
あと何回別れを告げればいいんだ。
必死に探し回った。
夜中ミスタが僕を探しに来ることもあった。
彼女は今眠っている。
どこかできっと眠りについている。
あの日から抜け出すこと無く囚われている。
けど見つからない。
何処にいるんだ。
真っ直ぐに伸びた黒髪を揺らし笑って僕の手を引くAを思い出す。
世界が色褪せる。
褪せた夏空が落ちてきそうだ。
クピドとプシュケって知っているか。
様々な苦難に晒された二人が結ばれる神話だ。
いつだったか、そんな話をした気がする。
あの本屋でAと出会った事に意味は無いのか？
僕らが二人で作り上げた未来はこれでいいのか。
そんな筈は無い。
なぁそうだろ。
どれ位の時を過ごしたのかわからない。
初めて出会った頃はまだ15の幼いガキだったよな。
それが今やどうだ、もうじき20になりつつある。
「何処にいるんだ...」
嫌いにならないで？馬鹿を言うな。
一体何年この想いを溜めてきたと思っている。
毎日肌身離さず持ち歩く渡すつもりだった指輪。
この想いだけ褪せてくれないんだ。
君に会いたい。
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鈴鶴＠メガネ＝本体(プロフ) - さくらんぼ＆チェリーさん» そんなｯ！あなたがｯ!!大好きですｯ!!!(告白)ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年8月25日 16時) (
レス) id: 022f546ed4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ＆チェリー - もう！本当に!!どうしてこんなに素敵なお話が書けるんですか！？好きです！(ﾃﾝｼｮﾝ) (2019年8月25日 9時) (レス) id: ced51d468f (このIDを非表示/違反報告)
鈴鶴＠メガネ＝本体(プロフ) - さくらんぼさん» 読んでいただきありがとうございます！是非ごゆっくりしていってください！ (2019年8月22日 20時) (レス) id: 022f546ed4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鶴＠メガネ＝本体(プロフ) - 暇を持て余した夢女さん» とっても素敵な表現ありがとうございます...！こちらこそ幸せです！また機会がございましたらその時はよろしくお願いします！ (2019年8月22日 20時) (レス) id: 022f546ed4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - 次から次へと呼んでしまいます。気づいたら1時間ぐらい経ってました。 (2019年8月22日 15時) (レス) id: 5e7806b95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴鶴＠メガネ＝本体
| 作成日時：2019年8月4日 19時
