【十四松】ウソツキ幼馴染みは余命１ヶ月【おそ松さん】

7日目_2 ページ39

バイトが終わり、トド松はさっさと帰ってしまった。
彼いわく「おそ松兄さんがまた荒れないように抑えてくる」だそう。
...過去に何があったの。



とにかく私は就職祝いでデパートに来ていた。
十四松...何をあげようかな？
靴？鞄？



「どうしよ...」



「...え、A？」



「へ？」



名前を呼ばれて振り返ると、紙袋を持った私服姿の...



「おそ松...」




「違う、チョロ松だよ」




「あっ、ごめん」



その後、気まずさが流れ、私はその場を去った。
名前を呼ばれたけど、きずかなかったふりをして。


...これ以上、優しさに触れたら..私は死ぬのが怖くなる。




＿＿＿＿



結局、別のところで鞄を買って私は帰途についた。
日が暮れ始めている、早く帰ってご飯を食べなくちゃ。




・






「...あら、Aじゃない。
やっと見つけたわ」



ドクンッと心臓が跳ねた。
この声...。
冷や汗が頬を伝う。足が震えていう事を聞かない。


「こっち見なさいよ、久しぶりの再開なのよ？


それとも何、 お 母 さ ん の命令に逆らう気？」



「っ」



ぎぎっとぎこちなく振り返ると、やっぱり...




「おかあ、さん」



「ふふっ、やぁっぱりAね」



一歩、一歩近付いてくる。
やめて...来ないでっ!!



「...あんた、雪乃にまた近づいてるの？」



「いっ......!!」



髪の毛を掴まれ、引っ張られる。
しってる、この感覚。
忘れる筈がない。



「出来損ないのあんたが雪乃に近付くなんて...。雪乃が汚れるわ。」



ぶちっ



「い、痛い痛い痛い痛い痛いｯ!!!ああああやめてよ痛い痛いごめんなさいごめんなさい...！っあ！いっアアアアアアア!!」



「【やめて】...？あんた、いつの間にそんなこと言うようになったの？」



がりっ




「ひっ、ご、ごめんなさいごめんなさい。出来損ないで、ごめん、なさい!!だから...いっやぁ痛い痛い痛い痛いよぉ、アアアアアアアｯ!!!」




ふと、過去の記憶が脳内を駆けた。

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