【十四松】ウソツキ幼馴染みは余命１ヶ月【おそ松さん】

6日目_1 ページ32

気づいてはいけないことに気付いてから、時は過ぎ翌日。



誰も居ないのを確認した後、僕はチョロ松兄さんの私物を失敬した。



ハローワークのページをペラペラめくる。
午後にはそこへ行く。



『Aちゃんは僕が貰うから、いいよね？』



「っ」



ああだめだ！
考えちゃだめ！

僕はAちゃんに生きて欲しいんだ。
もちろん調べたよ、Aちゃんの病気。



それは







【肝臓移植】







はっきり言って心臓止まるかと思った。
金額だって馬鹿高い。


だから仕事はいくつも掛け持ちしなくては...。
レンタル彼女でお世話になった所とか...。



「...何をしてんの？」



「あっ...チョロ松兄さん」



「ハロワなんか見て、就職？」



「うん...」



「えっ！本当に！？」



チョロ松兄さんはぱっと顔を輝かせ、僕の手を握った。
...わぁ、温かい。



「僕も協力出来る事あったら、何でも言ってね？」


「ありがとう」



するとチョロ松兄さんは「あ゛！ライブが!!」て言って部屋から出て行った。
...ごめんなさい。




心の中で謝り、またハロワのページをめくった。

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