【十四松】ウソツキ幼馴染みは余命１ヶ月【おそ松さん】

3日目_4 ページ21

今日の仕事は夜まで。
疲れた...と溜息をこぼし、店長達にさよならを言ってスタバァを後にする。




再び見る、この夜空。

...その下に、君はいた。




｢十四...松...？｣




｢あ...Aちゃん｣





にへっと笑って彼は名を呼ぶ。
その顔はあの夜空の様にキラキラ輝いて...いや、夜空じゃなくて太陽だろうか？
どちらにしろ綺麗だ。




｢待ってたんだ!!今日も会えたー!!｣




｢待ってたって...なんで？｣




｢あのね、ここ、昨日Aちゃんと合った場所なんだ!!だからここにいればまた会えるかなーって！｣




｢うん、だから何で待ってたの？｣




会話が噛み合わないぞ。




｢Aちゃん、空いてる日っていつ？｣




｢へ？な、なんで？？｣




｢いいから!!いいから!!｣




｢え、えーと...ちょっとまってて｣




鞄から手帳を取り出して日程を見る。
えーと、




｢明後日...かな？｣




｢わかった！じゃあ、明後日の11時ここで待ってるねー!!｣




｢え！？な、なんで！！？｣




｢いーの！｣




彼は無邪気に笑い、伸びきった袖をパタパタさせ｢じゃーね!!｣と走り去って行った。
と、すぐにＵターンして来る。



｢忘れてた!!はい、これ!!｣



｢これ...｣




ドングリ？

こんな季節に??




｢お守り!!じゃーね!!｣




そして彼は今度こそ去って行った。
ドングリは小さくてツルツルしてる。

私はつい、




｢変なの｣




と、笑ってしまった。

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