三話 翔太郎Side ページ4
フ「翔太郎、Aに恋してるね?」
俺の恋心に気付いたのはフィリップに言われたその一言だった。
その時は否定したが、日々会う彼女を見ていると自分でも自覚出来るくらいの恋が俺の中にあるのだと気付かされる。
あ「私に好きな人?」
ロ「そうです」
ある任務の帰り、ロビンが気になった事を言い出した。
_Aに好きな人はいるのか?
俺も気になってはいたから、何も口を挟むことなく運転をして、言葉を待った。
あ「好きな人かぁ…嗚呼、気になってる人はいるけど」
ロ「気になってる人は誰ですか?」
あ「え、ミラージュ」
ミ・ロ「え」
あ「何さその反応は、言ってあげたのに」
自分が言った言葉を何も思わないのか、笑ってそういうA。
俺はもう何も言えない。
ロ「そもそも、好きと気になるは何が違うんですか?」
あ「そうだなぁ…好きはこの人良い!で気になるはこの人良いかも…かな?」
ロ「じゃあAはミラージュの事を良いかもと思っているんですね」
あ「そういう事になるね」
ロ「ミラージュ、心拍数が上がっていますがどう思いますか?」
ミ「俺に質問をするな」
思わず俺の知り合いの口癖を言ってしまった。
その知り合いを知るAもそう思ったのか、「照井ちゃんだなー」なんて笑ってる。
ロ「照井ちゃんとは、誰ですか?」
あ「照井って苗字の人だよー」
ロ「照井が苗字の人は全国に約17100人居ます、絞り込めません」
ミ「調べる必要はない」
緊張が無くなってきたのか、やっと落ち着いて話すことが出来た。
でも考えると俺は次からどういう態度を取れば良いのか分からなくなる。
ロ「Aはミラージュと付き合いたいのですか?」
あ「気になってるレベルだから分からない。でもこの気になってるが好きに変わったらきっと他人が感じてる恋という感情が分かると思う」
「そしたら私はミラージュの事を好きになる」
そんなことを直ぐ横で言われると、頑張ろうって気になる。
でも俺達は感情は持ってはいけないんだ。
あ「この職業やめたいなー」
ロ「何故ですか?」
あ「私と同じくらいの子が好きなことしてるって思うと羨ましいの」
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作者名:秋夢悠 | 作成日時:2017年8月16日 1時