六話 ページ7
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「で？どうだったんだ？」
『え？なにが？』
登校するとすぐに、先に来ていた真白が話しかけてきた。
こいついつも早いんだよな。何時に来てんだろ。
「昨日のことだよ。結局行ったんだろ？」
『え？……あぁ、羽風先輩に会ったよ』
ただの様子見というていで行っただけなのに、急に人物名が出てきて驚きもあり興味もありというような顔をする真白。
「あの人も海洋生物部だったのか……。何話したんだ？」
『んー、サボってんだ〜って言われた。あと私がいたことに驚いてた』
さっきの顔が嘘のように、なんだそんなことかと言いたげな顔をした。なんだコイツ。
「羽風先輩と話しただけで終わったのか？」
『うわ、そうだわ。やることわかんないまま帰ってきちゃった』
何やってんだよと顔に書いてるぞ真白。分かりやすいな君は。
『えぇ、また行かなきゃダメ？しかも昨日部活無かったっぽいし今日もなかったらめっちゃ無駄足なんだけど』
「先輩に聞けばいいだろ、そんなの」
『クラスわかんないし〜』
羽風先輩はちょっと信用できないから、欲を言えば深海先輩の方がいいんですけどね。
「深海先輩なら3-Bッスよ」
………なに、南雲は天の声的な立ち位置なの？
前もこんな感じで爆弾みたいに知りたかったようなそうでないようなこと言ってたよね。
「だってさ」
『南雲なんか図ってる？タイミング良すぎて怖いんだけど』
「俺はそんな器用な真似できる頭してないッスよ。たまたま話が聞こえてきただけッス」
『んー、それもそうかもしれないな』
流星隊の下3人アホだし。
「納得されるのもムカつくんすけど……」
『否定してほしかったんですかー？』
「仲良くしろよ〜」
ケッ、行けってことかよ。
クラスまで言われちゃ行くしかないけどさぁ！
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作者名：さかな | 作成日時：2023年10月23日 21時
