夢なんてあるわけない【羽風薫】 (ページ4)

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三話ページ4

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ここ、か。

行かなさ過ぎて部室の場所も忘れてたけど、看板があってよかった。

見て帰るだけ、見て帰るだけ。

深海先輩は話したことあるけど、他2人は話したことないし、見たこともそんなにない。

あんず先輩から見せてもらった資料は見たけど、タイプが全員違うって感じ。

もし他2人の方がいたら気まずい。そして深海先輩がいても気まずい。

だから最適解は、誰もいないことが一番！

意を決して、私は部室の扉を開けた。

部室を一通り見渡していく。

………誰も、いない？

よっしゃ最適解！運良い！！

すぐさま帰ろうと思ったけど、せっかく来たんだし見ていこう。

再び部室を見渡した。

…………いやこれ学校のクオリティじゃなくない？

水族館じゃんこんなの。

この円形の水槽とか、全体を青い光で覆ってるとことか、もうまんま。

わ、亀いる。

クマノミもいるじゃん。ファ＊ンディング・ニ＊かな。

などと、クオリティの高さと魚の種類の多さに興味を持ってしまった。

だからかもしれない。

もっと見ていきたい、と思ってしまった。

でも、それがダメだった。

だって今日は、

「あれ、幽霊部員の子じゃん」

部活の日っぽいから。