十四話 ページ15
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｢待たせたな！！｣
『………どーも』
本当に来たし。
｢俺も来ちゃった♪｣
『どーも』
なんか増えたし。
｢俺は守沢千秋だ！流星隊のリーダーをやっているぞ！！｣
『自己紹介ありがとうございます』
｢これ俺もやった方がいい感じ？｣
『や、羽風先輩は知ってますので』
本音を言えば守沢先輩も知ってるから別になくても良かったんだけど。
まぁ初対面だしね。
｢それで、うちの奏汰が迷惑をかけてすまなかったな｣
『あぁいや、別に大丈夫ですよ。深海先輩もわざとじゃない思うし』
もしわざとだったら私嫌われてるのかもしれない。
｢よかったらお詫びをさせてくれ！ヒーローとして恩は返すものだからな！｣
ヒーローという言葉を聞いて興味が注がれる。
『ヒーロー……！』
そうか、流星隊はヒーローのグループだった。
ヒーロー結構好きなんだよね。かっこいいし！
『じゃ、じゃあ、名乗り口上聞きたいです！それがお詫びでいいので！』
｢それでいいならいくらでも言うぞ！せっかくだし南雲と高峯も来い！｣
守沢先輩は2人を呼び出して、事の成り行きを語った。
反応は三者三様で、南雲は面倒と思いながらもやろうとしてくれていて、高峯は完全拒否。
でも結局は押しに負けて渋々やる羽目になっている。
5人揃っての名乗り口上じゃなかったが、半分見れただけでもよかった。
やっぱヒーローってかっこいい。
｢はっはっは！喜んでくれてるみたいでよかったな！｣
｢クラスメイトの前でやりたくなかった……｣
｢こんなのでいいんスか？｣
終わった後も個性出るなぁ。
ヒーローだから？誰もキャラ被ってないしね。
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作者名：さかな | 作成日時：2023年10月23日 21時
