十二話 ページ13
・
｢なんで課題やってないんだよ｣
『すぐ終わるって思ったの〜。いつも見せてくれてありがとね。今度なんか奢るよ』
翌日。
私は課題が終わってないため、先に学校に来ていた真白に課題を見せてもらっている。
｢あ、そういえば今日英語の小テストあるぞ｣
『え？何それ。終わってんじゃん』
私の頭なんて勉強しなければ頭良くないのに、それを除けばただの頭悪いやつ。
『もっと早く言ってくんないとさ〜』
｢先週に先生が言ってたぞ｣
覚えてるわけないでしょーに。
・
………案の定、結果はダメダメだった。
小テストだから簡単なやつ出てくると思ったら全然違うじゃん。なんなのこれ。
小テスト舐めてたわ。
｢あ、CDプレーヤーを借りてくるのを忘れてしまいました｡すみませんが四宮さん、取りに行ってくれませんか？ ｣
『え？なんで私が？』
｢なんでって、あなた日直でしょう？｣
テストボロボロだった挙句CDプレーヤーまで取りに行かされるとか今日運ないな。
『………いってきまーす』
｢ありがとございます。3-Aにあるのでお気をつけて｣
ピシャッと扉を閉めた後に、このままサボってしまおうかとも考えた。
そんなことしないけど。成績に関係するとかで多分お母さん許してくれない。
最近進路進路言うようになってきて、ちょっとウザイ。
そんなに言われなくとも、分かってるし。
………3-AってBの隣だっけ。
昨日3-B行っててよかった〜。行ってなかったら場所も分からないまま授業終わってたかも。
高校生にもなって迷子とかダサすぎん？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さかな | 作成日時：2023年10月23日 21時
