違った道の隻眼女6【坂田銀時】

第264話 ページ10

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朧｢舵は吉原だ｣







まだ痺れが残る身体を動かし笠をとる







銀時｢吉原？それは残念


当船の行き先は極楽ではなく



地獄へ行きだコノヤロー｣






朧｢まだ抗うか、まだ吠えるか


その目を閉じればもう失わずにすむものを


それでもお前は船場にたつのか白夜叉｣





銀時｢.......｣





朧｢最早何もかも遅い


どれだけ足掻こうと侍達の元へは何も戻らぬ


国も仲間も高杉(女)も松陽も




己が復讐の業火に焼かれ地獄へ帰るがいい｣








銀時｢.......地獄へ帰れ？

寝ぼけたこと言ってんじゃねーぞ｡



ここが鬼(俺)とお前の地獄だろーがよ｣







あいつの技があいつに通用しないことは分かっている




だが






定々｢おぼろ.......｣






お前はもう少し苦しんだってバチは当たらねーだろ







朧｢経穴をつくは毒針だけではないわ


終わりだ白夜叉！！｣








銀時｢.......｣








終わっちゃいねえ






失っちゃいねえ






俺の身体はまだ動く







俺の手はまだ届く







『約束ですよ』







銀時｢あぁ｡約束だぜ.......｣







『てめェとの約束も.......』









朧｢地獄へ帰るがいい白夜叉｣







銀時｢悪い｡先約を思い出した


予約はもうとっておいたから先に地獄で待っといてくれ








先生によろしくな｣

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