第百二話 本心は誰かに理解されることもなく ページ21
――――――――晩香堂――――――――
『と、いうわけで。小生は次期頭首になった。ここまでは計画通りだけど、
――――――――ここからどうするんだい?夏目先生。』
覚決めから二日後―――――――――晩香堂にて、零は夏目と会っていた。
「ふむ.............だがその前に。何故此処に一人で来ている?あらつらはどうした。」
夏目はそう言って零の周りや、室内を見る。
しかし、そこには夏目の云う通り、東野やナナシの影は見受けられなかった。
『嗚呼.........詳しい話をするには少し邪魔かと思ってね。悟ヶ原に置いてきた。
あそこから抜け出すのは簡単じゃあないからねぇ。当分は二人きりだよ。』
「そうか........。ならば悟。」
夏目は伏せていた眼を開きため息交じりに言葉をつづけた。
「その気色の悪い演技をやめろ大莫迦者。」
その夏目の言葉に、零はより一層口元を歪ませる。
『あァ.........矢張り判るのですか。流石は最強の異能者サマですね。
しっかし、気色の悪いとは酷いですねぇ。結構気に入っているのですよ?この性格』
「全く.........考え方までも変えてしまってな。そこまで本心を知られるのを嫌うか。」
『当たり前ですね。本心など、知られないほうが、知らないほうが善いのです。』
彼女はケタケタと笑った。
「はぁ....................。忠告はしてやる。その道化で自分を殺すなよ。」
『ふふ..............私は――――――善処はさせて頂きます、とでも云いましょうか?』
二人の間に沈黙が訪れる。
それを断ち切るように零は手を叩いた。
『さぁ、辛気臭い話は終わりだ。小生も暇じゃないからね。これからどうするか話さなきゃねぇ。』
「お前の監視の仕方、あ奴らとの再会。それ以外はもう知らん。」
『自分から首突っ込んどいてそれかい。
まぁ、三刻構想の実現までは小生【は】夏目先生に従うよ。』
その直後、入り口から」騒がしい声が聞こえた。
[ちょっと零なんで置いてくのさ!?]
「やっぱり此処にいたか。」
『おや、見つかっちゃったねぇ。』
「よく来たな小童共。」
――――――――nextTim――――――――?
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三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
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