第19話 威圧と威圧と威圧と…威圧 ページ21
赤司さんに促され、数分で終わるであろうと思っていた話なのに、体育館の中に入れさせられた。
さっきの赤司さんの有無を言わせないような威圧感……。
怖すぎて泣くかと思った。
私がたぶん、苦手としている人種だろう。
そして、中に入れば全員の注目の的。
こんなの勘弁してほしい。目立たず終わりたかったのに。
視線が痛い。
誰も私をみないでほしい。
それを見計らってか、主将と思われる黒髪の人物が『休憩!』と号令をかけた。
やめてくれ、余計に目立つでしょうが。
「で、話ってなに?」
姉はそんなの気にもせず、私がここに来た理由を聞いて来る。
人から注目されるし、なんせ人前で話せるような内容じゃない。
絶対騒ぎになってしまう。
「あ……いや、その。」
言葉が詰まってしまう。
もし私がこんな状況で笹原さんから告白されたなんて言ったら、趣味が悪いと笹原さんが叩かれてしまう。
そんなの嫌なのに……。
「もしかして、話しづらいことだった?」
なかなか口を開かない私をみて、姉が心配そうに見つめてくる。
綺麗で汚れのない美しい瞳が私を捉える。
言うべき、言わないべき。
どっちが正しい選択なのだろう。
……行動しない限り、変われないって思ったばかりじゃないか。
こんなところで立ち止まってちゃダメだ。
ごめんなさい、笹原さん!
「実はね、告白されたの……。」
「は、告白……?」
勇気を出して、小さな声で姉にコタエを言うと姉は目を丸くして口をあんぐり開けて動かなくなってしまった。
ヤバイ、いよいよ笹原さんの運命が!
「ウソ、え、ホント?!」
「ほ、本当だけど。」
本当だと私が言うと、姉は私を抱きしめた。
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七瀬(プロフ) - Flower*さん» ありがとうございます!お気に入り作者も?!頭が上がりません……!ありがとうございます、頑張ります! (2017年10月27日 22時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
Flower*(プロフ) - とても面白いです!なんとも語彙力のない表現ですが、文がとても綺麗です!お気に入り作者にも登録させていただきました。更新も受験も両方頑張ってください! (2017年10月27日 22時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - ミクロコスモスさん» ありがとうございます!私だってそんに文才ないですよ(汗)でも、ありがとうございます、とても励みになります! (2017年10月22日 13時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
ミクロコスモス - この作品、すごく面白いです!!ファンになってしまいました!そんな文才が欲しいです……!えと、更新頑張ってください、応援しています! (2017年10月22日 11時) (レス) id: 917bdd96ab (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 分かりました、アドバイスありがとうございます! (2017年10月18日 22時) (レス) id: 21d4fb13d4 (このIDを非表示/違反報告)
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