メリット ページ27
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それから2日後
明日は朝っぱらからメンディーとふたりでLA
はあ、さみし。
その前に一瞬でもAの顔を見ようと、家に行く約束をしてた。
でも
「え？は？俺も？」
「うん。ええやん、行こ。」
「えぇ、俺明日朝からLA…」
「ええやんええやん、メンさんもおるし。」
仕事終わり
飲み行きたいっていう龍友くんの誘いで、すでに21時なのにも関わらず連れ出される流れに。
…A、寝ないで待っててくれるかな
まあいいか、最悪寝顔だけでも…なんて考えながら、楽屋を出る。
龍友くんと、メンさんと、俺。
個室の店で適当に頼んで、ジョッキ片手に喋ってた。
龍友くんってほんと、隙あらば下ネタ言うし
まあそれで爆笑しちゃう俺も俺だけど。
とにかく楽しくて、Aのことで沈んでた気持ちとか、色々忘れられた。
そのまま笑いつづけて、23時を過ぎたころ。
「なあ、ちょっと女の子呼んでもええ？」
「え？」
「友だちなんやけどさ、今近くおる言うてて。」
「えぇ…嫌だ。」
「ええやん、めっちゃ可愛いから。」
…まあいいか、どうせすぐ帰るし。
って、思ってたんだけど
龍友くんの友達だっていう、女の子ふたり。
まあ見事にギャルで可愛くて
あー龍友くんの友達っぽいな、なんて。
適当に抜けようと思ってたのに、あろうことか、俺が話題の中心になってしまった。
メンディーが酔った勢いで、玲於が彼女とうまくいってない、なんて言うから。
「えー、どんな子なの？彼女さん。」
「…どんな子って…まあ、同い年で…うん。」
「情報少なすぎひん？笑」
「いやべつに、マジで普通の子だし…なんつーか…まあもう3年…てかもうすぐ4年だから。」
「え！4年？すご！わたしそんなに続いたことないよ！」
隣に座った女の子が、目キラキラさせながらそう言った。
ハイボール流し込んで、ため息をつく。
「…別れたいって言われてんだけど、俺が拒否ってるだけ。」
酔ってたのかな、この時には
俺もバカだ。初対面の子にこんなこと言っちゃうなんて。
「え、そうなの？」
「うん。」
「別れたらええやん。なあ？」
「うんうん。でもなんで？」
「…なんで……まあ、浮気…浮気？わかんねえ。」
「浮気…」
「それ以来なんか自信無くなっちゃってさ。旅行も拒否られるし、もう最悪だ。」
言いながらテーブルに項垂れる。
どんまい！ってメンディーの声。
うるせえって呟いたら、隣の子が言ったんだ。
「…その子と付き合ってて、玲於くんにメリットある…？」
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mugi(プロフ) - 自分に重なることが多すぎて、感情移入どころではなかったです。素敵な作品いつも有難うございます。 (2019年11月18日 10時) (
レス) id: 4db51b5e5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆいあ - きなこさんの作品大好きです！ (2019年11月3日 18時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
_myprince8(プロフ) - きなこさんの作品全て好きです。完結まで結びますように！っ (2019年11月3日 10時) (レス) id: bca9b2866b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 私最近の玲於くんの大人っぷりに寂しいって感じてしまい玲於くん見るの少し離れてたんです。だからきなこさんの思ってること同じで嬉しくなりました。今はちょこちょこ玲於くんを応援してるつもりです。笑1日の終わりに読むきなこさんの作品いつも楽しみです！ (2019年11月3日 1時) (レス) id: f500b029ae (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - きなこさんの作品の中で一番好きです。人間味があって執着する玲於ちゃんや空回りながらも同じ思いの主人公ちゃん、すれ違いがもどかしいけど読み応えがあって本当に好きです。完結まで頑張ってください！ (2019年11月2日 9時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年10月10日 22時
