【PENTAGON】恋、イロイロ【短編集】

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朝からこんなにスキンシップが激しいのはめずらしい。









最近なかなか会えてなかったからかな、

まあ私もホンソク不足だったし結果オーライ。









・









｢目玉焼きとウインナーはいいの？｣

ホンソク｢いいの｣

｢じゃあもう食べる？｣









私はホンソクの腕からすり抜けようとした。








するとこんどは正面から抱きしめられる。



ホンソク｢もう少しだけこうしてたい｣









今日のホンソクはなかなか厄介だ、

こうなるとホンソクの気が済むまでぎゅーしていなきゃいけない。









｢昨日の夜はあんなに男らしかったのに、今じゃ駄々をこねる赤ちゃんみたいだね｣









それでもいいもん、とホンソクは開き直った。

まったく、世話の焼ける人だ。









いつもは面倒見のいいオンマみたいなんだけどね。









時にオンマ、時に子供っぽいホンソク。

彼をなんやかんや甘やかす私も私だと

自分でもわかってるけど

幸せだから、それでいい。









・









ぐー、と私のお腹が鳴る。









ホンソク｢あ、今お腹鳴ったでしょ。

かわいい〜｣


｢うるさいです⋯。

ねえ、お腹すいたからもう食べたい｣


ホンソク｢んー、食べよっか。

俺はあとでAも食べたいなー｣



何言ってんの、とホンソクの胸板を軽くたたく。



昨日の夜は食べさせてくれたのに？とか言ってる声は無視しよう。









・









なんでよー、と拗ねつつも朝ごはんが並ぶテーブルの前の椅子に向かいあわせで座ってくれるホンソク。









いただきます、そう言って二人でホンソクが作った朝ごはんを食べる。









この人は世話が焼けるけど、


彼もまた、私に朝ごはんを作ってくれたり、気を利かせて起こさないでいてくれたりしてくれる。









そんなところが愛おしいからこそ


これからも世話を焼きたいと思う私も


かなりの重症だ。

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