【PENTAGON】恋、イロイロ【短編集】

いちばん【シノン】 ページ22

画面の向こうにいるあなたはとてもキラキラしていて









歌って踊って、みんなと楽しそうに笑っていて









ファンのみんなから黄色の歓声をあび、手をひらひらと振っている。









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今、私のスマホで再生されているPENTAGONのステージ。



そこに映る、“ シノン ” 。









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｢オッパってステージの上だとほんとかっこいいですよね｣




シノン｢かっこいいのはいつもでしょー｣









そして、私の目の前にいる “ シノンオッパ ” 。




ソファの上でスマホを片手に

PENTAGONの動画を見る私の膝に

頭を乗せて横になってるこの人が



ステージの上ではあんなに素敵でいろんな人を魅了しているなんて。









｢ちょっと、なにさりげなく脚触ってるんですか⋯

セクハラですよ、やめてください｣









オッパの手を払おうとしても、なかなか脚を触る手を引っ込めようとはしない。









シノン｢ねえ塩対応。俺寂しくて泣きそう｣




えーん、と泣き真似をするオッパを無視して私はPENTAGONの動画を漁る。









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すると、ある動画を見つけた。

｢あ、赤髪時代のイェナンさんだ。

赤髪ほんっとにかっこよかったなあ、まあいつもかっこいいけども｣



関連動画を再生するたびにPENTAGONのメンバーのかっこいい動画や可愛い動画が流れる。









｢ピンナリのときのジノさん、髪色似合いすぎる⋯｣


｢あ、ここのマンネラインかわいい｣


｢フイさんのかっこよさと可愛さのバランス最高｣



私の口からどんどん出てくるメンバーへの褒め言葉。









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そして、私の一言が爆弾と化す。









｢ヨウォンさんとかホンソクさんってぜったい付き合ったらすっごい楽しいだろうなあ｣









シノン｢⋯それ、本気で言ってる？｣

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