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「私がまふくん初めての親友になりたかった……」
「え〜それだったら俺が初めてとは限らないじゃん。巻き込まないでくれる？」
「逆に聞くけど今まで引きこもりだったまふくんに親友が出来たと思う？」
「……思わないけど」
「だったら初めてだよねー？いいなー？？そらるさんは！！！！私なんてどう足掻いても二番目の女だもんなあ？！！」
「誤解を招く言い方やめて。初めての親友ね」
「まずね、私が初めてだったら世間知らずのまふくんに近付いて『最近はね、親友になったら婚約するひとも増えてるんだよ？えっと、こんなこと言うの恥ずかしいんだけど、どうかな……？』と言いつつここで恥ずかしそうな悲しそうな顔したらまふくんお人好しだから絶対婚約する！！！！」
「お前が一番アウトじゃん」
「さすがにそこまでの常識はあると思うけどな〜」
いつの間にか戻ってきていた天月が、椅子を持ってAの席の隣に座る。
前のめりになっている様子からして、この話には興味があるようだった。話を続けるように促される。
「Aもしかして童貞厨？」
「そらるさんそれ流石にド直球過ぎない」
「はあ……私が初めての女になりたかったなあ……」
「……」
「……」
「……でもAがまふまふと仲良くなったのって七番目じゃん」
「……」
「……」
「その六人を殺せば私が初めての女に？」
「過激すぎないそれ」
「俺たちの命軽くない？」
突然の殺人予告に音を立てて立ち上がるふたり。乾いた笑みのまま窘める彼女。
たった一人の男に恋する三人が殺し合う──という考え方をすれば最早ズブズブ四角関係にしか見えない。
ちなみに残りの四人を加えれば八角関係なので、正式には八角関係である。
「あ、Aちゃん！」
そんなズブズブ八角関係を展開していると、その元凶が彼女に声をかけてきた。
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作者名：けい | 作成日時：2019年6月30日 23時
