子供の頃の言葉、本気にされた【瀬名泉】

本気度１２ ページ13

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体育の時間です

実を言うと私は超がつくほどの運動音痴


バスケなんだけど、ドリブルできない





「真緒、これどうすんの？」


「下にやって手で叩く」



ﾊﾞｼﾝｯ



「これがドリブルなの？」


「．．．床に穴開きそうだな

しかも1回じゃドリブルじゃないし」



こいつ失礼じゃね？

そんなに力ないし



「真緒の言われた通りやった」


「跳ね返ってきたボールを叩いて、また跳ね返ってきたら叩いてを繰り返すの」


「手がクソ痛いんだけど？」



「叩く力が強すぎるわ」




いや、分かんねぇし


てか、ガチで手が痛い



***



体育のバスケがだいぶ悔しかった私


体育館に来て練習中です


ちなみに今は昼休みね




ドリブルはまだまだ形になってない


「．．．私センスないわ．．．」


自分で感心した


「A〜」


「ｹﾞｯ」



泉さん．．．



「なーにしてるのぉ？」


ニコニコしながら聞いてくる彼

ニコニコしすぎて逆に怖い



「ド、ドリブルの練習．．．」



小声でそう答えると、泉さんは急に笑顔をやめた



え、何？怖いんだけど




泉さんは私からボールを奪い、綺麗にドリブルする



「．．．凄い」



バスケ部じゃないのに様になってるし、認めたくないがカッコイイ


「俺が教えてあげる、A♪」




ん？




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