短編3ー1 正体不明のイライラ ページ9
野坂side
杏奈「野坂くん･･･私、あなたのこと」
野坂「悪いけどそういう話は聞きたくないんだ」
エレベーターから灰崎くんと一緒に降りると杏奈さんがいた
僕は恋愛に対してあまり興味を持ったことがない。サッカーをずっとやってきた僕はボールしか見てこなかった
僕が手術を受けることを杏奈さんに伝えると杏奈さんは本当に安心したような顔を見せてくれた
野坂「･･･！」
あれは灰崎とAさん
二人で歩いていく背中を僕はぼーっと見ていた
杏奈「野坂くん？」
野坂「は･･････なんだい」
杏奈「野坂くん、怒ってる？何か見た？」
野坂「いや、なんでもないよ」
杏奈「うそ、野坂くんまだ何か隠してる」
野坂「･･･」
僕は何も言わずに振り返り、灰崎くんとAさんの方とは逆の入口から出た
ーーーーーー
僕は何を苛立っているんだ
野坂「･･･」
僕はアイスクリーム屋を見つける
野坂「･･･」
バニラアイスを買い、1人でベンチに座って携帯を見る
野坂「･･･」
？「･･･くん」
野坂「･･･」
A「野坂くん･･･？」
野坂「･･･！Aさん」
A「どうしたの、こんなところで」
野坂「Aさんこそ、どうしたんだい」
A「･･･帰り道に野坂くんを見つけて、それで･･･」
野坂「それは邪魔して悪かったかな」
A「･･･野坂くん怒ってる？」
野坂「今日は随分と同じようなことばかり言われるよ」
A「私も隣いいかな」
野坂「･･･どうぞ」
隣にAさんが座る。よく分からないけどアイスが急に美味しく感じた
野坂「･･･灰崎くんは帰ったのかい」
A「あ、帰ったよ」
野坂「･･･」
A「あ、あの野坂くん」
野坂「なに」
A「の、野坂くんってバニラ好きなんだね」
野坂「食べたいかい？」
A「ひぇ！///い、いいよ！関節き･･･」
野坂「僕は何も、アイスを食べたいのか聞いただけだよ」
A「は！Σ た、食べたいです」
野坂「くすくす、はい」
A「え？」
野坂「買っておいでよ」
ぽくはAさんにお金をわたす
A「い、いいの！」
野坂「うん」
A「ありがとう野坂くん！」
この笑顔が僕のムカムカを吹っ飛ばした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃香 | 作成日時：2019年12月24日 20時
