【黒バス】・狂愛・【後編】

眠い ページ4

赤司side


体が重い。思い通りに動いてくれない。


眠い。ものすごく、眠い。


理沙…今度はどこに行ったんだろ…


買い物？それとも…青峰のとこ？


まぁ、どっちだっていいや。


もう疲れちゃったな…何もする気になれないや。


俺はただ、理沙の言う通りにしていればそれでいい。


どうせ居場所なんてなければ、帰る場所もない。


記憶だって、いつ戻るかわからない。


…とりあえず、着替えよう。


このままじゃ、流石に風邪を引きそうだ。


俺の服は濡れてびしょびしょになっていた。


もちろん、やったのは理沙だ。


このくらいは別にいい。


ただ、この間のシャツは使い物にならなくなってしまった。


血って意外とおちないんだなぁ…


そういえば、あのシャツどこにいったんだろう？


血が落ちなくてとりあえずたたんで置いておいたはずなんだけど…


理沙が持っていったのかな？


しょうがないなぁ…


まぁいいか。きっと理沙は宝物でも見つけた気分なんだろうし。


それで機嫌がよくなるなら、なにも悪いことはないじゃないか。


俺はふらふらとタンスの方に近づく。


別に、無気力でふらふらしてるんじゃない。


なんだかもう、足に力が入らないんだ。


睡眠薬の多量摂取のせいかな？


まぁ、どうでもいいんだけど。


重たいタンスの扉を開けて、中から新しい着替えを取り出す。


これも、もちろん理沙が用意したものだ。


濡れたシャツをぬいで着替え始める。


まだ若干治っていない傷がすこし痛かった。


でもなんだか疲れてしまって、ちゃんと着れてないまま俺はベッドに倒れこんだ。

鍵→←それでもいいから

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す