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それでもいいから ページ3

青峰くんは目の前の男の子を怒鳴り散らした。


止めようと駆け寄ると、その子が目を覚ました。


(灯「お前ら…誰、だ?」


(青「俺は青峰大輝、で、こっちの小さいのが鈴宮Aだ。」


小さいってなにさ、と青峰くんを睨みつけてみるも特に効果はなかった。


青峰くんの名前を聞いた瞬間、男の子は目を見開き青峰くんしがみついた。


(灯「青峰…君が青峰か!頼む、赤司クンを助けてやってくれ!今頃中向に何されてるか…」


赤司くん、中向さんの名前が出てきた時点で確信する。


この人は何か知っている。


A「…落ち着いて?貴方の名前は?」


私がそう言うと、男の子は少し落ち着いたようで、青峰くんからゆっくりと離れた。


その時に、重たそうな鎖がジャラリと音を立てた。


(灯「俺は灯希直人。赤司クンとは、この家で知り合ったんだ。」


灯希くんの話では、青峰くんを知ったのは赤司くんの寝言かららしい。


よく覚えてはないが、『青峰、助けて。』というようなことをいっていたらしい。


そこで、本当に自分は忘れられてしまっているんだなと思った。


…ダメだ、泣くな馬鹿。


赤司くんは中向さんにいきなり、どこかに連れていかれてしまったらしい。


(青「あの野郎…!!」


A「青峰くん…」


どうしよう…今はっきりしていることは逃げられてしまった、ということだ。


さつきに調べてもらうわけにはいかないし…当然宛なんてない。


一体どうしたら…


(灯「…あいつ、中向が行きそうな所に心当たりがある。」


その言葉に、青峰くんが即座に反応する。


(青「本当か!?」


(灯「あぁ。案内したいんだが…生憎、足がこれでね。」


灯希くんは、足枷のついた足をひょいと持ち上げてみせた。


私は、ゆっくりと口を開いた。


A「鍵が、あればいいの?」


灯希くんは「正解。」と言うと、軽くウィンクをした。


この家で、やるべきことが決まった。


A「青峰くん、鍵を探そう。」


(青「おう。」


灯希くんは、流石に鍵の場所までは分からないようで、0から探すことになった。


…時間、かかりそうだなぁ。


赤司くん、待っててね。


君が、私のことを思い出してくれなくても…


忘れられたままでも、それでもいいから。


…無事でいて。

眠い→←誰だ



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設定タグ:黒バス , ヤンデレ , 赤司征十郎   
作品ジャンル:アニメ
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腹黒さん★(プロフ) - キューティーオイラーさん» コメントありがとうございます。えっとですね、赤司がナンキンされているのではと感ずいた時点では体の自由は束縛されていないので、カンキンよりも程度の軽いナンキンとなります。 (2015年7月24日 15時) (レス) id: 6dad370c57 (このIDを非表示/違反報告)
キューティーオイラー - 中向にはお亡くなりになってほしいですね!それと前編のナンキンはカンキンで意味が違うのではと思います。私はバカなのであってるかわかりませんが。 (2015年7月23日 1時) (レス) id: 929ff0284c (このIDを非表示/違反報告)
腹黒さん★(プロフ) - 妖精と天使さん» が、頑張ります… (2014年11月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 24bd331122 (このIDを非表示/違反報告)
妖精と天使(プロフ) - 腹黒さん★さん» いつか更新出来るのを楽しみにして待っています(*`∀´*) (2014年11月2日 22時) (レス) id: 0168016855 (このIDを非表示/違反報告)
腹黒さん★(プロフ) - 妖精と天使さん» 神作…更新できないのが申し訳ない(´;ω;`)分かりました…努めます… (2014年11月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 24bd331122 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:腹黒さん★ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2014年7月25日 0時

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