突然の約束 ページ9
「うん、見に行く!頑張ってね。チケットいくら?」
「んあ、ええんよ、これはAちゃんにあげる。」
影片くんはゆるゆると首を振ったけど、ここは譲れない。
「ダメだよ、影片くんいつもアルバイトしてるのValkyrieの為って言ってたよね?私にも少しくらい貢献させてよ、ね?」
影片くん的には自分から誘った手前、チケットはプレゼントにしたかったのかもしれないけど、影片くんがユニットの為に力を尽くしているのは充分に知っているからこそ、ここで引き下がるわけにはいかない。
「う、うん…おおきに、Aちゃん」
お礼と一緒に笑顔を見せてくれた影片くんに軽くときめいたけど、急いでいると言っていたし、余韻に浸っている暇はない。
ダッシュで財布と影片くんにあげようと買い置きしていた飴玉のお徳用パックを取りに家の中へ向かい、再び店の入口に戻ると影片くんはちゃんと待っていてくれた。
この後も影片くんはお師さんと打ち合わせがあるようで、名残惜しそうにしながらも「明日絶対来てな!」と言って学院の方に帰って行った。
この頃になるとお店にいるお客さんも増えて、母一人では手に負えなくなってきたようで私も手伝いに戻った。
その日の夜、付け焼刃の知識を手に入れるために私のスマホの検索履歴が「ライブ 服装」「ライブ 持ち物」「ライブ 注意事項」などの文字列に埋め尽くされたのは言うまでもない。
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milena(プロフ) - カムイさん» コメありがとうございます!お褒めの言葉嬉しいです!これからも可愛いみかちゃんの話を思いつきましたらこちらに書くつもりですので是非また読んでくださいね。 (2017年7月1日 23時) (レス) id: ec31ce329b (このIDを非表示/違反報告)
カムイ - メチャ面白かったです!みかちゃん可愛かったです〜♪みかちゃんすごい好きなんですけどもっと好きになりました!こんなに素晴らしいお話を考えられるってすごいと思います! (2017年7月1日 11時) (レス) id: 93936313e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:milena | 作成日時:2017年3月16日 20時