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お姉ちゃんはなんでも見透かす ページ5

最近、みかちゃんが明るい。

まあ普段から別に暗いわけじゃないけど、何ていうか、…幸せそう?

うん、その言葉が一番しっくりくる。

他の人から見たら、そんなに大した変化じゃないかもしれないけど

(アタシの目は誤魔化せないわよぉ)

…ま、だいたいのことは知ってるから、推理くらいできるんだけどね。

きっとAちゃんと上手くいっているんだろう。

そう判断する材料は色々ある。

以前のみかちゃんが持っていたのは、包み紙の両端がねじってあるいわゆる『飴ちゃん』って感じのキャンディーばかりだったのに、この頃では今時の機械でしっかり閉じてますって感じの個包装のものを見かける。

よく制服をほつれさせて『お師さん』に直してもらってたのは知ってたけど、最近増えた縫い目は今までのものとは少し違うように見える。

今だって、アタシの目の前でお昼ご飯を食べるみかちゃんの会話には「手芸屋」というワードが何度も出てきている。

きっとわざとあの子の名前を出さないようにしているんだろうけど、そう思うとついつい意地悪したくなってしまう。

「彼女さん、元気?」

アタシの言葉にみかちゃんは一瞬でぼわっと顔を赤くした。

「ちょっ、なるちゃん!」

右手を顔の前でブンブンと振ったかと思えば、今度は周囲をきょろきょろと見回した。

誰かに聞かれたら嫌なのは、恥ずかしいからだろうか、それとも…?

「誰も聞いてないわよ。」

今教室にはクラスメートはほとんどいない。その何人かもトランプに夢中で聞いていない。

ホッと息をついたみかちゃんは、アタシに向かってむくれて見せた。

「もう!なるちゃん悪趣味やなぁ。」

「で、どうなの?『彼女』とは。」

「Aちゃんは、そんなんとちゃうもん。」

「またまたぁ。付き合ってるんでしょ?」

「…ん?」

みかちゃんはポカンとしている。

「…告白してないの?」

「いや、好きって言った…けど、そういえば、そういうの気にしてへんかった…」

どうやら手芸屋に行けば会いに行ける、という原状復帰で満足していたようだ。

そうなると…

「…まさかと思うけど、メールアドレスくらい交換したわよね?」

「…んあっ!」

してないのね…。

アタシは思わず頭を抱えた。

お姉ちゃんはあたたかく見守る→←乙女は恋バナが大好き 嵐side



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作品ジャンル:恋愛
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milena(プロフ) - カムイさん» コメありがとうございます!お褒めの言葉嬉しいです!これからも可愛いみかちゃんの話を思いつきましたらこちらに書くつもりですので是非また読んでくださいね。 (2017年7月1日 23時) (レス) id: ec31ce329b (このIDを非表示/違反報告)
カムイ - メチャ面白かったです!みかちゃん可愛かったです〜♪みかちゃんすごい好きなんですけどもっと好きになりました!こんなに素晴らしいお話を考えられるってすごいと思います! (2017年7月1日 11時) (レス) id: 93936313e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:milena | 作成日時:2017年3月16日 20時

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